3時~6時30分、配達。日曜日以外はしばらくこんなスケジュール(通常は4時)。

1万人の怒号が官邸を取り囲む中、午前中大飯原発の再稼働決定が報じられた。ちなみに私はその頃マイケル・サンデル氏の番組を見ていた。ニュースを聴いて以来私の頭を何度も過った歌。

日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも(塚本邦雄)

この歌の成立背景は詳しく書かないが、皇帝ペンギン=昭和天皇が定説。現代に当てはめれば経団連会長とでも考えれば良いのだろうか。



とはいえ、脱出したいのはこちらの方である。被災地の仙台から九州や沖縄に逃げた大口玲子や俵万智の気持ちもわからなくはない。とはいえ福島第一原発から太平洋へ毎時6トン垂れ流されている汚染水は、二年もあれば太平洋を一周するし、徒労でしかない。その解決策もなく見切り発車とはこれいかに。

青森県は大間、東通の原発、六ヶ所の核燃サイクル、むつの中間貯蔵施設があり、こちらの再稼働問題への波及は必至。大間町などは町を挙げて再稼働を要求しているし、六ヶ所村は人口1万1千人ほとんど全てが核燃関係者。こちらの再稼働も時間の問題と言える。

国会は8月までの延長濃厚。消費税を上げるためと言うことか。まるで暴走トラック。我が国も滅亡への最終コーナーを回った印象。

そんなニュースを包み隠したオウムのニュース。逮捕スケジュール自体報道対策だろう。高橋容疑者の動きなど、最初からわかっていたはずだ。そういえば民自公の三党談合の日は日蝕・月蝕のニュースで持ちきりだった。

早朝配達の疲労から、リポDとポカリ、筋弛緩剤、降圧剤、トランキライザーなどを服用し、昼過ぎまで眠る。起き出すと郵便受けには東直子「十階」が届いていた。

Chaos and Creation in the Backyard-SN3S0068.jpg

東北北部も梅雨入り。夕方から雨の予報。降らないうちに叔母を見舞う。ヤマセ続きで叔母はいまだにストーブを焚いていた。

夕方、消費税をなくす会の案内葉書印刷。帰宅後囃子方を出迎える。土岐善麿(哀果)関連の書籍を一冊落札。またこれと別に穂村弘「短歌の友人」を購入。穂村氏の歌論は、現代の「棒立ち」口語短歌を解読・批判する上で必要不可欠なものと私は思う(氏の短歌は明確な作為性に基づくフィクションで、いわゆる「棒立ち」とは全く異なる性質であることを付け加える)。

気がつくと口唇ヘルペス。疲労のせいか。