午前9時、ラッセランド(青い海公園)に我々ねぶた愛好会のメンバーが続々集結。完成したねぶたの台上げ作業である。

実は我々スタッフにとって、今日が一番楽しい日。佐々木新一の「ねぶた音頭」を鼻歌に、小屋へと急ぐ。

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(台に乗ったばかりの愛好会のねぶた)

台上げについて午後に行われた「に組消防・東芝連合」の作業風景で説明する。
まず前日までに角材で台車を組み立てる。

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中央部にガソリン式発電機を据える。今年は震災の影響で発電機の確保は困難を極めた。一時は祭りの中止すら検討されたと言う。

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(これはうちの発電機)

出来上がった台車を小屋の前に運び、ねぶたを載せやすいように慎重に位置を決める。

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作業中、台車やねぶたの位置・方向を指示する言葉は独特。一例では、
「海」→北
「山」→南
「浅虫」→東
「新城」→西
と言う感じ。これは本番の運行でも使われる用語。

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ねぶた本体はタリキ、針金、和紙で作られ、中には白熱電球や蛍光灯がぎっしり。決して軽いものではないし、少しでも気を抜くと台に運ぶ段階で歪んで壊れてしまう。最低でも30人くらいの人数が必要(パーツの大小で多少変わる)。

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ねぶた師の指示に従って慎重にレイアウトを決める。盲点は横幅で、道幅(10m)ギリギリに製作するため、うっかりはみ出すと警察から運行許可が出ない。

各パーツを番線(針金)でしっかり固定して台上げ完了…という要領だ。

昼前に作業を終えた我々は、山車を小屋に戻し、両隣の「私たちのねぶた」、「に組消防・東芝連合」にスペースを譲り昼食休憩。

(続く)