
雨の桜も悪くない。配達を終え、スポーツ会館に立ち寄った。大瀧詠一の「イーチ・タイム」を聴きながら、アルマカを淹れる。
東奥日報に目を通すと、蓬田村で広瀬から出た某候補の妻が現金買収で逮捕とある。私もかつてこの村で「頬被り」(買収者)の現場に出くわしたことがある。連座制適用ならこちらが繰り上げ当選だけに、動向を注視。
今日は内科クリニックの通院日。元病院の受付だったくせに予約制が嫌いな私。前回から夜間診療にしてもらった。
日中は雨で外出は出来ず読書。伊集院静の「いねむり先生」。タイトル通り、今は亡き雀聖・阿佐田哲也(=色川武大)との三年にわたる交流のエピソードがベース。
彼が立ち会った雀聖の晩年は、折しも彼が先妻(夏目雅子)を亡くし、酒とギャンブルに溺れていた時期にあたる。「ギャンブルの神様」の異名をもつ雀聖との出会いによって、彼は立ち直ったと知り、読みながら落涙。
余談だが、先日亡くなったスーちゃんこと田中好子は、夏目雅子の兄と結婚したのだった。
まだ新刊なので、詳しい感想は書かないことにするが、ここ数年で一番良い小説と思う。
実は私が一番好きな日本の作家は、先輩の太宰でも寺山でもなく、色川武大なのだ(「離婚」や「狂人日記」、阿佐田名義では「麻雀放浪記」が秀逸)。中学生時代に「麻雀放浪記」を読んで、ついに生き方まで左右してしまった。
さて夕方、バスにてクリニックへ。GW直前でもあり、予想以上に待たされた。17時受付、隣の薬局から薬を受け取ったのは、19時30分。震災の影響で漢方が品薄、やむなく処方変更。
この時間にもなると、観光通りR103ですらバスの本数は疎ら。傘をさして節電の街を徒歩にて帰宅。

(浦町小学校の夜桜)
20時帰宅。アルマカを切らしたので、「ペクテン」のブレンドを淹れ、サッチモを流す。そういえばサッチモと雀聖の顔って似てるよな、なんて(笑)。