14時46分。候補者夫人と街宣車に乗り、幸畑団地に居た。マックスバリュ前で演説を始めようとすると、地震に遭遇。即座撤収して事務所へ向かう。
青森市は震度4(実感としては5弱以上あった)で全域停電。信号機の止まった環7を横切るのは恐怖だった。交差点で飛び交う怒号・悲鳴、そして後続車両の衝突音、サイレン。
事務所の駐車場では団長が車内でラジオを聴いていた。オフィスは電話不通。協議の結果、演説会中止を決めスタッフ撤収。湾内は津波警報発令、堤川もひどく逆流していたが、川沿いにあるうちの町内には避難勧告はなく自宅待機。市内全域では970人が避難。
携帯のワンセグでNHKを見ていたが、八戸の舘鼻岸壁に津波が寄せ、人の乗った軽自動車がさらわれた場面で電池が切れる。ラジオとヘッドライトの入った登山用具を探せず、とりあえず安全靴と自転車用ヘルメットを置いて布団を被る。最早慌てても仕方ない。
幸い市内の被害は軽微でガスと水は無事だが、停電の上電話も通じない。近くの出光とコスモ石油は長蛇の列、車列は数kmに及び小競り合いまで起きている。信号機も歯抜け状態。
激しい余震(震度2~4)と鳴り止まない東消防署から出発する救急車両のサイレンに苛まれながら朝を迎えた。空が明るくなるのを待ち、おそるおそる反射式ストーブに点火。登山用具からラジオを探し出し情報収集に入る。
10mを超える津波で仙台市など太平洋岸の都市は壊滅。若林区に住む従姉一家の安否が確認出来ず、叔母に会うために意を決して堤橋を渡る。昨夜叔母にかかって来た電話によると、従妹一家は被災して避難所にいるが、とりあえず全員無事との由。
帰路、堤橋の100均で乾電池とカップ麺、東奥日報を購入。近くのスーパーふじわらは売り切れが相次ぎ、マックスバリュ、サークルK、ミニストップは軒並み休業。R4や藤田組通りは依然大渋滞で、徒歩移動が安全と見た。
13時55分、湾内の津波警報は注意報へ。市営バスは幹線のみ30~60分おきに運行を再開したが、引き続き市内は停電、通話も不能。八重田浄化センターも非常電源の重油が枯渇し排水制限。田茂木野地区は断水。弘前大・保健大は入試中止。
全国ニュースによると福島原発一号機が放射能漏れ、セシウムとヨウ素が流出している由。また政府は統一地方選の延期を模索とか。
15時10分、町内の停電は回復。とりあえずファンヒーターとテレビを点ける。間髪入れず余震。動悸が止まらずトランキライザーとニトロが手放せない。16時過ぎ、通信も回復。
