今朝も雨模様。「大工殺すにゃ刃物はいらぬ」というが、新聞屋とて同じ心境である。ワシャカナワンヨ。とはいえ、仕事を終えて冷えた身体を暖めるホットコーヒーは、何とも旨いものである。この為に仕事してるようなもんだ。

元来部屋干し派の私は、雨だろうが構わず洗濯機を回す。ファンヒーターを点け、ジョージの「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」を掛け、コーヒー片手に新聞を読む。こういうぐずついた日には、ジョージの歌がやけに似合うのだ。


幾分気管支の具合は良くなって来た模様。むしろ問題はテンションの低下。これから前勤務先の病院へ。先手を打たないと、私はしばらく廃人になるから、カウンセリングは欠かせないのだ。

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病院を後にして昼過ぎ自宅へ戻る。アナフラ点滴直後は気持ち悪いことこの上ないため、正直明日まで寝ていたいところ。

しかし雨が止んだので伸び伸びになっていた議会報告の配布に出た。ようやく溜まった仕事が片付き一安心。

とはいえ、途中後援会の方から電話が来て、明日午後から臨時の相談業務となった。それに関して、本来相手側弁護士から既に届いているはずの書留が届いていない。引き延ばし工作など、東京の奴らはやり方が小狡くていかん。
ついでだからということで、オフィスからは午前中のポスター貼りを依頼された。

…このような有様で、思い切って長期休暇を取るきっかけがない。既にGWなんぞ遠い過去の話だ。桜前線は既に旭川まで到達しているようだが…。

「選挙が終わったら」と良く言われるが、選挙は毎年あるのだ。つまり休むなということで、2級の手帳持ちには到底無理な注文。

先日購入した、コステロの「マイティ・ライク・ア・ローズ」(1991)を流しながら掃除。これが出たのは私が大学三年の時。友人からCDを借りて聴いた思い出がある。

当時私は半年の病気休学からようやく復学し、やはり学業そっちのけでコ○マでデ○ン(大手なので一応伏せ字…笑)のヘルパーをやっていた。


バブル期だったから、青森でもミニコンポは日に10台は売れた。営業所の売り上げが全国一になって、十和田湖でコンパニオンを呼んで乱痴気騒ぎをした。不況の今では信じられない話だ。

親父は既に退職して苦学していたから、即戦力スカウトの話が来たのは正直嬉しかったが、中退が条件だったため断った。

翌年バブルが弾けたから、乗り遅れて随分悔しい思いもした。しかも市役所の採用も(学生運動の活動家ということで)落とされてしまったから、なおのことだ。

しかし今考えたら、家電業界へ行かないで良かったのかも知れない。さしずめ私など、早々にリストラされて「派遣村」に並んでいたんじゃなかろうか?とすら思う。

その後グレた私は、一時ヤクザの代打ちなんかに走った訳だし、病院の仕事も八年しか持たなかった。やっぱり今の「傘張り浪人」生活、なるべくしてなったに相違ない。

人間の器の限界というものは、確かに存在する。私は何にもなれなかった、それが現実だし実力だった。