ここでは私が普段将棋や囲碁の練習をしている環境についてお話しましょう。

囲碁・将棋は、頭脳競技でありながら、日本独自の伝統文化です。練習室もそれに則って、設えてあります。

反対側から見た写真をご覧下さい。
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これが盤の周辺です。使用している盤は、道産桂の四寸盤、太刀目盛りです。駒は本椿の並彫り。手彫りの大阪駒、今では珍しいかも知れません。駒台は桂の一本脚。本来六寸用ですので、高さが違いますね。使用の都度、椿油で乾拭きをします。

画面には写っていませんが、駒箱は欅木地仕上げ丸型(碁笥のような形)、駒袋は近代将棋の景品で頂いた千鳥格子の絣です。

座布団の左側には、脇息、右側にはお盆があり、お盆の中には灰皿はじめ喫煙具一式、香皿、湯飲みをセットします。また座布団の右側には扇子を置いております。座布団の下には座椅子をセットする事もあります。いずれにせよ、対局・練習中は正座を崩すことはありません。

ここまではほぼ、プロの対局室と変わりはありません。

ちなみに、我が家には対局時計はありません。VSの時は相手に持って来て頂きます。

その他、練習に不可欠な定跡書、棋譜ノートを完備しております。

棋譜並べは、ファイルを引き出すか、右斜め前にあるテレビ(囲碁将棋チャンネル)を観ながら行います。テレビの下のラックには、棋譜解説・定跡指南のDVDが約1000枚あります。棋書は約100冊。
ちなみに、NHK杯は地上波用録画機のある隣の部屋で並べております。

詰将棋の練習ですが、問題集である「詰将棋パラダイス」や「将棋世界」は、後の棚です。余詰検討にコンピュータは現在用いません。

ファンヒーターは右後、加湿器は左後に配置しております。

囲碁の場合は、盤は道産桂の五寸、石は白石はメキシコ蛤32号、黒石は那智黒32号。碁笥は欅輪島塗り特大となっております。残念ながら碁笥箱は持っておりません。

不足している実戦は、当直の空き時間にオフィスのPCで「将棋倶楽部24」にて解消しております。ブログにアップされる棋譜は、「24」のもので、棋譜をプリントアウトして、自宅にて検討しております。検討用に「AI将棋13」もありましたが、自分の棋力がPCの実力を越え、使用していません。

この練習室で私は日々県大会上位進出、昇段を目指して「遺恨なり一剣を磨」いております。


追記1)練習室の設定温度は、夏は扇風機を置く以外いかんともし難いのですが、冬は14度(厳冬期でも16度)です。なお、加湿器は常時60%に設定しております。

地域の気候を考慮すると、普通に生活するにはやや寒い室温かと思います。

しかし、対局時に頭が逆上せて思考力が低下することが、一番怖いことです。頭寒足熱が丁度良いのです。仕事柄、寒さには鈍感です(笑)。

追記2)DK(副練習室)についても簡単に触れましたが、21型テレビデオの前に道産桂四寸将棋盤、北米産新かや六寸碁盤を並べます。
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ちなみに、こちらの駒はシャム黄揚並彫り(機械彫り)、碁石は硬質ガラス鳳凰松(厚さ1.2ミリ)、碁笥は栗特大です。

こちらは裸電球なので、夜間使用せず、NHK杯観戦、また研究会以外の日は片付けておきます。また脇息などの備品は置いておりません。

練習室とDK(副練習室)の間は、常に襖を開け放しております。六畳二間なので、仕切ると圧迫感があり、閉所恐怖症の私は落ち着かないのです。

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ちなみに、日常生活の基本は練習室で、こちらはオーディオルームと寝室を兼ねております。ステレオもCDラックもこちら。
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DKは炊事洗濯の他 、暗室としてモノクロ写真を焼く場合もあります(適温の20度まで室温が上がらず、冬季は使用しません)。冷蔵庫内の一段にはモノクロフィルム(トライパンとXP2)と印画紙(フジブロ2号、3号の四切)がぎっしり詰まっております。
裸電球なのは、現像作業時にセーフライトに取り替えられるからです。
ちなみにデジタルはPC環境を無くしたので、現在扱っておりません。