(実はこの話、先日ウェザーニューズで募集した「冬のカルチャーショック」に応募しようかと思ったんですが、あまりにヘヴィな内容なのでやめました。そこでブログにて公開します)
青森市民は、近隣の人物を雪かきによって判断します。人の玄関先をあごでしゃくり、「あれ見ろよ」、これだけです。
昔から青森市内では、自宅の回りに雪を残さないことが美徳とされ、落雪を短時間でも放置している家は「だらしない家」として、近隣から疎まれます。町内会やPTAなど、他の場面で積極的でも、雪かきが粗末なら一切評価されません。一昔前までは嫁取りにも影響したもんです。
例えば共稼ぎの家庭や単身世帯があるとしますね。日中は当然仕事で不在です。その間雪かきは出来ません。すると、そのご夫婦は「忙しくて大変だろう」と見てはもらえず、「身勝手でだらしない人間だ。あの家の子供とは遊ぶな」なんてことになるんです。反論でもしようものなら「寝ないで雪かきをすれば良いじゃないか」と、にべもない返事をされます。高齢独居世帯や障害者家庭でも、それは同様です(私もどれだけ苦しんだことか)。
この時期の主婦の井戸端会議の話題も、専ら近隣の雪かき批判です。例えばうっかりこの時期、その輪に加われば、隣家の雪かきに対する不満を小一時間みっちり聞かされるのがオチです。概して青森市民は隣家と険悪な関係にあると言われています。
市民なら24時間雪かきをするもの、出来ないなら出ていけ、それが青森の掟。
5年前の豪雪の時には、「除雪過労死」や「雪かき殺人」も多数発生し(我が家も物置小屋が倒壊した)、全国ニュースで話題になりましたが、それにはこんな背景があるのです。
最近青森ではマンションラッシュ。高齢でかつ収入のある方は続々マンションへ移っています。雪かきをせずに済むことが一番の理由とされています。それが出来ない方は、施設に入るか親戚を頼って青森を出ていきます。そのため放置家屋の爆発的増加及びその雪による倒壊が、今問題になっています。
某大手新聞社のアンケートで青森市は四十七都道府県の県庁所在地で、「最も住みにくい街」と言う有り難くない評価を頂いています。地元紙・東奥日報の「明鏡」欄に寄せられる転勤族の意見・感想も、専ら雪の苦情。中には「二度と住みたくない」なんてものも…。
私を含め、極めて閉鎖的とされる青森市民。その評価を改善していくのも、実は雪問題の解決がキーワードだと言われています。
青森市民は、近隣の人物を雪かきによって判断します。人の玄関先をあごでしゃくり、「あれ見ろよ」、これだけです。
昔から青森市内では、自宅の回りに雪を残さないことが美徳とされ、落雪を短時間でも放置している家は「だらしない家」として、近隣から疎まれます。町内会やPTAなど、他の場面で積極的でも、雪かきが粗末なら一切評価されません。一昔前までは嫁取りにも影響したもんです。
例えば共稼ぎの家庭や単身世帯があるとしますね。日中は当然仕事で不在です。その間雪かきは出来ません。すると、そのご夫婦は「忙しくて大変だろう」と見てはもらえず、「身勝手でだらしない人間だ。あの家の子供とは遊ぶな」なんてことになるんです。反論でもしようものなら「寝ないで雪かきをすれば良いじゃないか」と、にべもない返事をされます。高齢独居世帯や障害者家庭でも、それは同様です(私もどれだけ苦しんだことか)。
この時期の主婦の井戸端会議の話題も、専ら近隣の雪かき批判です。例えばうっかりこの時期、その輪に加われば、隣家の雪かきに対する不満を小一時間みっちり聞かされるのがオチです。概して青森市民は隣家と険悪な関係にあると言われています。
市民なら24時間雪かきをするもの、出来ないなら出ていけ、それが青森の掟。
5年前の豪雪の時には、「除雪過労死」や「雪かき殺人」も多数発生し(我が家も物置小屋が倒壊した)、全国ニュースで話題になりましたが、それにはこんな背景があるのです。
最近青森ではマンションラッシュ。高齢でかつ収入のある方は続々マンションへ移っています。雪かきをせずに済むことが一番の理由とされています。それが出来ない方は、施設に入るか親戚を頼って青森を出ていきます。そのため放置家屋の爆発的増加及びその雪による倒壊が、今問題になっています。
某大手新聞社のアンケートで青森市は四十七都道府県の県庁所在地で、「最も住みにくい街」と言う有り難くない評価を頂いています。地元紙・東奥日報の「明鏡」欄に寄せられる転勤族の意見・感想も、専ら雪の苦情。中には「二度と住みたくない」なんてものも…。
私を含め、極めて閉鎖的とされる青森市民。その評価を改善していくのも、実は雪問題の解決がキーワードだと言われています。