エントリー直前、熟慮の末A級エントリーをキャンセル。二段以下のB級で出場となった。昨日の内容がひどすぎたためだ。自己条件、一昨年準優勝、こうなれば負けるわけにはいかない。

予選はまず4級の小学生。1勝(または2勝1敗)勝ち抜け、2敗失格ルール。第一局は先手、相横歩取り▲7七歩△7四飛▲3六飛型。飛車交換を避けられ慌てた相手の不用意な△2四飛をとがめ、▲1五角の準王手飛車が入る。
以下△2三歩▲3二飛成△同銀▲2四角△同歩▲3一飛以下45手で秒殺。予選一発枠抜けは、昇段後実は初めてだったりする。感想戦は定跡講座。

準決勝も先手。相手は年配の初段。横歩取り△3三角型。相手は中原玉、私は中住まいからじっくり受けながら後手の金銀を左右に分裂させ、玉頭に▲2三歩からの例の筋。桂の楔を打ち込んでから、一気に決めた。決勝進出。

優勝して文句なく次戦からA級シード…と思ったら、肩に力が入った。決勝の相手は小学生の女の子(3級)。後手番、また横歩に誘導されそうになり、拒否して△8八角成、後手番一手損にチェンジ。これが裏目に出た。棒銀を受けそこない、序盤の駒組みの段階で無理に仕掛け一歩損し、30数手で投了した。史上最短手数での投了記録のおまけつきで、またもや準優勝となった。

局後の感想では、どうやら彼女は横歩を希望していたようなのだが、変な大人のずるさが出て、変化して自爆してしまった。申し訳ないことをしたと思った。感想戦を観戦していた審判長のT五段が、「キムさんはプレッシャーに弱いからなあ…。一昨年もそうじゃなかったっけ?」と笑っていた。

一昨年は「かまいたち戦法」で四間飛車を連破し、決勝に進出。色気を出して慣れないゴキゲン中飛車超急戦を選択し、急所でポカ…という内容だったのだ。進歩がない!

正直、準優勝でも全く嬉しくない。本来優勝が絶対の自己条件戦。まして六段合格の認定を二度返上した人間にとって、二段戦準優勝程度の成績は期待に応えているとは言い難いのだ。

ちなみに賞品は久保棋王(羽生、深浦、久保、谷川から選べる)の扇子である。
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再来週は県将棋まつり「海の幸将棋大会」。エントリーは変わらずB級の予定である。人数が多いので、予選枠抜けだけが目標。敗退者・不参加者対象の「詰将棋解答選手権」の連覇については、全く考えていない。