「想いは果てなく~母なるイングランド」は1981年に発表されたジョージのオリジナル・アルバムである。
このアルバムもビーチボーイズの「スマイル」やデニスの「バンブー」、ブライアンの「スウィート・インサニティ」やビートルズの「ゲット・バック」などと同様、曰く付きのアルバムだ。

当初の発売予定は1980年11月2日であり、アルバム・ジャケットや収録曲などは既に決まっていたが、所属レコード会社であるワーナー・ブラザーズの社長モー·オースティンから収録曲の一部とジャケットの差し替えを命じられ、リリースが延期された。
ちなみにジョンが射殺されたのは同年12月8日。ジョンとヨーコのラストアルバムの「ダブル・ファンタジー」の初回生産LPの帯には、既にこのアルバムの宣伝が載っていたことから、この命令がいかに唐突なものであったかを窺い知ることができる。ハリスンは、当初リンゴ・スターに提供予定にしていた楽曲の歌詞をレノンに捧げるものへと書き替え、再録音した。こうして出来上がった楽曲にはポールととリンダ、デニー・レインもコーラスで参加し、大きな話題を呼んだ。
このレノンへの追悼歌「過ぎ去りし日々」はアルバムからの先行シングルとして発表され、全米2位を記録。衝撃的なレノンの訃報がアルバムにもたらした宣伝効果は極めて大きく、このアルバムもイギリスでもチャート上位を記録した。しかし、急な変更依頼でやる気の失せた差し替え曲は散漫で、ソロアルバムとしては初めてゴールド・ディスク獲得を逃した。
その際収録漏れとなた曲は、いずれもクオリティが高く、もし当初の予定通りリリースされていたら、前作「慈愛の輝き」をも超える中期のジョージを代表するアルバムになったはずだった。この問題が後を引き、後の「ゴーン・トロッポ」の大失敗、隠遁生活へとつながっていく。
マーク・チャップマンは、ジョンだけでなく、ジョージをも撃ったといえるのだ。
ただし個人的な感想を言うと、ラストナンバー「世界を救え」だけは、反捕鯨団体グリーンピースのテーマ曲にもなったこともあって、好きにはなれない曲だ。(日本人よ、もっと鯨を食え!!!)
違法なブートは勧めてはいけないが、とにかく「Somewhere in England」はブートで聴いて欲しい。そうでないと、絶対に評価を誤ると思う。間違っても正規盤のCCCDは買うな!

(これが本来のジャケット。リマスター後に戻された)
(収録曲)
差し替え前(赤がカットされた曲)
1.ホンコン・ブルース - Hong Kong Blues
2,神のらくがき - Writing On The Wall
3,フライング・アワー - Flying Hour (4:04)
4,レイ・ヒズ・ヘッド - Lay His Head (3:43)
5,空白地帯 - Unconciousness Rules (3:35)
差し替えを強制される前は、正規テイクよりも演奏時間が30秒長かった。2004年発売のこのアルバムのリマスター盤には、ロング・バージョンが収録されている。
6,サット・シンギング - Sat Singing (4:25)
7,ライフ・イットセルフ - Life Itself (4:39)
8,ティアーズ・オブ・ザ・ワールド - Tears Of The World (4:04)
8,バルチモア・オリオール - Baltimore Oriole
9,世界を救え - Save the World
念の為、差し替え後の曲順もご覧頂こう。リリース先はジョージの死後、2004年ワーナーからEMIに代わりリマスター盤が出されたが、CCCDでは意味をなさない。レコード会社よ、もっとファンを大事にしろ!
1,ブラッド・フロム・ア・クローン - Blood From A Clone (4:03)
2,空白地帯 - Unconciousness Rules (3:05)
2004年にリリースされた現行盤では演奏時間が30秒長い。
3,ライフ・イットセルフ - Life Itself (4:25)
4,ぎ去りし日々 - All Those Years Ago (3:45)
5,バルチモア・オリオール - Baltimore Oriole (3:57)
6,ティアードロップス - Teardrops (4:07)
7,ザット・ホウィッチ・アイ・ハヴ・ロスト - That Which I Have Lost (3:47)
8,神のらくがき - Writing's On The Wall (4:00)
9,ホンコン・ブルース - Hong Kong Blues (2:55)
10,世界を救え - Save the World (4:54)
(ボーナストラック)
1,世界を救え [デモ] - Save the World (4:39
このアルバムもビーチボーイズの「スマイル」やデニスの「バンブー」、ブライアンの「スウィート・インサニティ」やビートルズの「ゲット・バック」などと同様、曰く付きのアルバムだ。

当初の発売予定は1980年11月2日であり、アルバム・ジャケットや収録曲などは既に決まっていたが、所属レコード会社であるワーナー・ブラザーズの社長モー·オースティンから収録曲の一部とジャケットの差し替えを命じられ、リリースが延期された。
ちなみにジョンが射殺されたのは同年12月8日。ジョンとヨーコのラストアルバムの「ダブル・ファンタジー」の初回生産LPの帯には、既にこのアルバムの宣伝が載っていたことから、この命令がいかに唐突なものであったかを窺い知ることができる。ハリスンは、当初リンゴ・スターに提供予定にしていた楽曲の歌詞をレノンに捧げるものへと書き替え、再録音した。こうして出来上がった楽曲にはポールととリンダ、デニー・レインもコーラスで参加し、大きな話題を呼んだ。
このレノンへの追悼歌「過ぎ去りし日々」はアルバムからの先行シングルとして発表され、全米2位を記録。衝撃的なレノンの訃報がアルバムにもたらした宣伝効果は極めて大きく、このアルバムもイギリスでもチャート上位を記録した。しかし、急な変更依頼でやる気の失せた差し替え曲は散漫で、ソロアルバムとしては初めてゴールド・ディスク獲得を逃した。
その際収録漏れとなた曲は、いずれもクオリティが高く、もし当初の予定通りリリースされていたら、前作「慈愛の輝き」をも超える中期のジョージを代表するアルバムになったはずだった。この問題が後を引き、後の「ゴーン・トロッポ」の大失敗、隠遁生活へとつながっていく。
マーク・チャップマンは、ジョンだけでなく、ジョージをも撃ったといえるのだ。
ただし個人的な感想を言うと、ラストナンバー「世界を救え」だけは、反捕鯨団体グリーンピースのテーマ曲にもなったこともあって、好きにはなれない曲だ。(日本人よ、もっと鯨を食え!!!)
違法なブートは勧めてはいけないが、とにかく「Somewhere in England」はブートで聴いて欲しい。そうでないと、絶対に評価を誤ると思う。間違っても正規盤のCCCDは買うな!

(これが本来のジャケット。リマスター後に戻された)
(収録曲)
差し替え前(赤がカットされた曲)
1.ホンコン・ブルース - Hong Kong Blues
2,神のらくがき - Writing On The Wall
3,フライング・アワー - Flying Hour (4:04)
4,レイ・ヒズ・ヘッド - Lay His Head (3:43)
5,空白地帯 - Unconciousness Rules (3:35)
差し替えを強制される前は、正規テイクよりも演奏時間が30秒長かった。2004年発売のこのアルバムのリマスター盤には、ロング・バージョンが収録されている。
6,サット・シンギング - Sat Singing (4:25)
7,ライフ・イットセルフ - Life Itself (4:39)
8,ティアーズ・オブ・ザ・ワールド - Tears Of The World (4:04)
8,バルチモア・オリオール - Baltimore Oriole
9,世界を救え - Save the World
念の為、差し替え後の曲順もご覧頂こう。リリース先はジョージの死後、2004年ワーナーからEMIに代わりリマスター盤が出されたが、CCCDでは意味をなさない。レコード会社よ、もっとファンを大事にしろ!
1,ブラッド・フロム・ア・クローン - Blood From A Clone (4:03)
2,空白地帯 - Unconciousness Rules (3:05)
2004年にリリースされた現行盤では演奏時間が30秒長い。
3,ライフ・イットセルフ - Life Itself (4:25)
4,ぎ去りし日々 - All Those Years Ago (3:45)
5,バルチモア・オリオール - Baltimore Oriole (3:57)
6,ティアードロップス - Teardrops (4:07)
7,ザット・ホウィッチ・アイ・ハヴ・ロスト - That Which I Have Lost (3:47)
8,神のらくがき - Writing's On The Wall (4:00)
9,ホンコン・ブルース - Hong Kong Blues (2:55)
10,世界を救え - Save the World (4:54)
(ボーナストラック)
1,世界を救え [デモ] - Save the World (4:39