引っ越して以降、アパートと言うこともあり、ステレオを使わずMDラジカセやPCで音楽を聴いていました。1000枚以上あるLPレコードもいまだ倉庫の中です。

アパートの皆さんから、「気を使い過ぎだよ。折角持って来たんなら、使いなさい」とお許しが出たので、2年ぶりにDVDフルコンポ5.1サラウンドシステム(すごいでしょ)を復活させました。

ちなみに私、元DENONのバイトです。だから分不相応のステレオがあるのです。

音の悪いブートを聴いても、試聴にならないので40周年記念盤「ペットサウンズ」DVD5.1ミックスとHDCD盤をかけてみました。

やはりラジカセの擬似サラウンドとはかなり違います。コーラス音像の定位と低音(キャロル・ケイの弾くベースとハル・ブレインのドラム)の響きが素晴らしい。中低音の張りがアナログ並みにあります。HDCDやDVDってすごいですね。

試しに同じ「ペットサウンズ」のパストマスターズ盤(モノラル・二代目CD)を聴き比べると、こちらはこもって音圧の低いブートのようなモゴモゴ・ドンシャリ音。元々「ペットサウンズ」は音が悪かったとはいえ、民生用CDプレイヤー発売五年目である89年当時のミックス技術が伺われます(現在東芝はCD部門を廃止、EMIとの提携も解消)。

やっぱり音楽はフルコンポで聴くものでした。今さらながらサンスイの3WAYスピーカーを廃棄したのが悔やまれます。