本来ブライアンのセカンドアルバムになるはずだったこの作品。「居飛穴殺し」キムキムの無頼派将棋道-ピクチャ0163.JPG
マスターは完成していたのですが、悪徳精神科医ユージン・ランディのマインドコントロール下にあったブライアンの歌詞が、他のメンバー批判にあたるとして、ワーナーのワロンカー会長の判断でオクラ入りしました。

当然これも海賊盤です。ほとんどの曲は歌詞を書き換え、後のアルバム「イマジネーション」「ゲティン・イン・オーバー・マイ・ヘッド」に収録、救済されましたが、名曲「スピリット・オブ・ロックンロール」は依然として未発表のまま。これを聴くだけでも、海賊盤を買う価値は充分と言えます。

このオリジナルアルバムを発売中止に追い込まれたブライアンはまたしばらく沈黙を余儀なくされます。

ドン・ウォズが彼のドキュメンタリー「駄目な僕」を撮影した時、痛々しい姿で自らサントラでビーチボーイズのカバーを歌った以外、正式な復帰はヴァン・ダイク・パークスの「オレンジ・クレイト・アート」を待たなければなりませんでした。

このアルバムで再会・共演したことで、ブライアンは再起。後の「スマイル」完成の原動力となります。