中継が再開された(国会があり2分遅れ)時には、羽生玉には受けがなく、有効な手もない。もう検討は打ち切られて、羽生名人の投了を待つばかり。

中継終了後、かけるだけ王手をかけた(あっさり投げる名人にしては意外)が、一枚足りず渡辺竜王が即詰みに討ち取り名人投了。18時49分。

存外大差がついたようだ。ノーチャンスの投了は、最近の名人にしては珍しい。

ただ、名人はまだ余裕が見られるし、割と記録には(時には勝敗すら)無頓着なタイプだけに、あまり引き摺らない敗戦かと思う。

囲碁名人戦の第六局の張栩名人の負け方に近い気がした。むしろフルエが来るのは若い竜王かも知れない。

多分第六局終盤では名人奪取以来の「羽生のグリグリ」や「羽生にらみ」が見られると思う。