最近気がついたのだが、私は「声フェチ」なようだ。

テレビの囲碁・将棋は早指しなので、必然的に記録係は秒読みをする。

秒読みの声が美しいと、つい聞き入ってしまう自分がいる。

あるプロ棋士が、「〇〇さんが記録だと、声に聞き惚れてうっかり時間切れになるかも知れない」と冗談を言っていたが、さもありなん。

私などは昔、長く合唱部にいたから敏感なのかも知れない。

ちなみに私が好きな読み上げの声は、巻幡多栄子三段。あの甘いアルトの声に、私は弱い。

先日名人戦で、ご一緒させて頂いたが、お声をかけて頂いた時の私の感激は、それは表現しがたいものだった。

棋士の先生方は、礼儀作法の重視される世界におられるからか、言葉遣いが丁寧で立ち居振る舞いが優雅なのが、なお良いと思うのだ。