私の以前の対局の棋譜を、藤田綾女流初段に添削していただいた。

戦型は私のコーヤン流に対して、後手の天守閣四枚美濃である。

まずテーマ図を。

【テーマ図:44手目△5五同歩まで】

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私はここから、▲8六飛△同歩▲6五歩△8七歩成▲5五角△8六飛▲3五歩△5四歩▲9一角成△3五歩(途中図)▲同銀△3四歩▲同銀(結果図)と突進し、そのまま力づくで押し切ったのだが、先生によれば、これはかなり危険な順だと指摘された。


以下は先生のコメントより。

「(テーマ図は)すでに少し苦しい局面ですね。本譜▲8六飛の手順も▲3五歩が厳しいのでいいと思うのですが、▲9一角成に△3五歩(途中図)と手を戻されて難しそうです。」

【途中図54手目△3五歩まで】


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「なので(テーマ図では)▲5八飛と回り、以下△7七角成▲同桂△6七角▲5五飛△7六角成▲6五桂△6六馬▲5四歩(修正図)で、次に5三歩成が受かりにくいので(相手の飛車も働いていないので)、本譜より指せそうです」

【修正図は▲5四歩まで】


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…なるほど。普通のコーヤン流では、玉が3九に居るので成立しない手順だが、2八・2九ならこの方が簡明である。


ちなみに私の実戦の進行はこうなっている。やっぱり荒い。

【結果図は57手目▲3四同銀まで】


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実は私、これで指せると思っていたのだ。プロとの大局観の違いには、常に驚かされる。

ここら辺りが、先日の大会でコーヤン流を使って二連敗した敗因なのかもしれない。

詰ませる腕だけじゃ、トップアマには近づけないんだな。


今回ご指導いただきました藤田先生には、深く感謝を申し上げたい。