昨日のうちの新聞より。
ついこの間、中国製冷凍餃子の問題があったばかり。
でも食品汚染は、別に中国に限った話ではありません。
皆さんは難病指定されている「クローン病」をご存じですか?
以下、ウィキペディアからの引用です。
「クローン病(クローンびょう、英:Crohn's disease; CD)は、主として口腔 から肛門 までの消化管 全域に、非連続性の炎症 および潰瘍 を起こす原因不明の疾患である。
本疾患における病変は消化管の粘膜 から漿膜 までの全層を侵し、進行すると腸管が狭くなる狭窄 によって腸閉塞 をきたすことや、腸管に穴のあく穿孔 や瘻孔 (ろうこう)、それらに膿が溜まった膿瘍 ができることがある。潰瘍性大腸炎 とともに炎症性腸疾患 (英:w:Inflammatory bowel disease ; IBD) に分類され、また同様に厚生労働省 指定の特定疾患 のひとつである(2005年 2月20日 現在)。
1932年 にニューヨーク はマウントサイナイ病院 の内科医ブリル・バーナード・クローン らによって限局性回腸炎として報告される。後に病名は改められたが回腸、特に回腸末端から盲腸にかけての回盲部に好発する点は確かである。」
さらにウィキペディアの記事を読みすすめていただければわかりますが、この病気は、結核菌の一種「ヨーネ菌」が関連しているとされており、畜産物(牛肉・乳製品)を通じて感染すると考えられています。
当然感染した牛肉や乳製品は、国内では食品衛生法で流通禁止です。
しかし、アメリカでは7割の農場が汚染、500頭以上の大規模農場では95パーセント汚染されていることが4月の米国農務省のリポートにより判明しました。
日本はアメリカからの乳製品輸入は、実はノーチェックです。昨年もナチュラルチーズ6418トン、ホエー534トン、プロセスチーズ416トン、乳糖45565トンが輸入され、そのまま加工食品として市場に並びました。
近年急増しているクローン病との関連が懸念されます。
5月13日、参議院農林水産委員会でも紙智子議員によってこの問題が取り上げられましたが、アメリカが相手だけに、厚生労働省・農林水産省など関連各省庁とマスコミは完全無視。いまだに検査・流通制限はなされていません。
要はアメリカ牛の問題は、BSEだけではなかったということなんですが、「仮想敵国」と「同盟国」では、これだけ対応に差があるんです。
「チャイナ・フリー」以前にまず「アメリカ・フリー」。そして国内酪農の保護・育成が必要です。