晩酌をやりながら、囲碁の棋譜並べをやっていた。

テレビで放送された「第6回早碁名人戦」、坂田栄男本因坊対藤沢朋斎早碁名人の対局だ。

坂田先生が現役で、かつ六冠を奪取した時代。呉清源先生が「打ち込み十番碁」を行っていた時代だから、半世紀も前の碁だ。

藤沢朋斎先生の力強い打ち回し、坂田先生の鋭い踏み込み、並べていると感動してしまう。

囲碁の場合、布石法とコミが変わっただけで、中終盤は棋理が確立しているので、昔の棋譜(例えば江戸時代の算砂の碁でも)も、一手の意味を噛み締めながら並べることが出来る。

普段は最新の韓国碁を並べることの多い私だが、日本の古い打碁も味わい深いなと思う。