帰宅すると、東京からの郵便が来ていた。

千駄ヶ谷と言っても、将棋連盟ではない。親父と私の職場の本部からだ。

10月13日に、八王子の上川霊園で行われた、追悼式の報告。

私は当日任務があって、欠席したのだ。職務を全うすることが何よりの親父の供養である、と思っているのだ。とはいえ、本部の皆さんには心から感謝している。

親父には墓が四つある。市内に二ヶ所、東京の青山、そして八王子。

家ではただの「おじいさん」でしかなかったが(笑)、改めてその偉大さに気付く。

同じ仕事についた今はなおさらである。自分を捨てて、人のためだけに生きる。私には無理な話だ。

「親孝行 したい時には 親はなし 石に蒲団は 着せられもせず」