8月13日、津波の被災地「釜石」で高校の同窓会がありました。
まだ復興の途中である「釜石」には同窓会の会場となるべき場所がなかったこと、また震災地そのもので催すことが地元に残る同級生にとっても励みになるのではとの思いから、同級生のAYAさんの実家(実家そのものは津波で流され、今回の場所は仮家とのこと)をお借りして開催致しました。

当日は38名の同級生がそれぞれの想いをもって集まりました。
何人かの同級生がその日のうちに帰らなければいけない為、ノンアルコールでの参加となりましたが、会場では会えたことの喜びでお酒の力も借りず、「笑顔」があふれていました。

今回始めて同窓会に参加した人もいました。また、高校の時はほとんど話しをしなかった者同士も同級生という不思議な関係ですぐに打ち解け、会話が弾んでいました。同級生って、本当に良いものだと思いました。

14時に始まった同窓会も21時過ぎまで(私は21時で帰りましたので、その後のことはよくわかりませんが)、続きました。あっという間に時間が過ぎた一日でした。私は同窓会、そしてお墓参りの為、今回2泊3日で釜石に帰省をしましたが行って本当に良かったと思います。

しかし、まだまだ釜石の復興は途上であると思います。大渡から海側の復興はほとんど進んでいません。同窓会に地元の同級生の姿は集まったメンバーの中では多くありませんでした。お盆時であり、色々とすることがあった日だからだと思います。また津波で釜石を離れなければいけなかった友人も多くいたのではないでしょうか。できましたら、この同級会が毎年催され、ひとりでも多くの友人と「笑顔」で話ができる場にしていけたらと思いました。

<後日談>
この同窓会を機会に、facebook上に同級生の輪が広がりはじめました。facebookをやっていた人はもちろん、始めてfacebookを使うという友人も多数おります。ソーシャルネットワークという新たな方法をとって、長年途絶えていた友人間の交流が始まりました。20年以上も音信の途絶えていた交流が再開したのです。みんなfacebook上で「なつかしい~!」を連発しています。数多くの大切なものを奪った「大津波」でありますが、負ける訳には行きません。同級生の輪が新たな故郷の再生に役立つよう、この関係を大切にしていきたいと思います。

ここにも、心からの「がんばれ!釜石」があります。