音楽の著作権などを管理する一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)が12月21日、こころ音(ね)プロジェクト基金の一部1000万円を、釜石市に寄付しました。


釜石市役所市長室で行われた贈呈式にはJASRACの菅原瑞夫(すがわら・みつお)理事長=写真右=が訪れ、2019年に完成予定の釜石市民ホール(仮称)の建設費用として役立ててほしいと、野田武則市長に目録を手渡しました。


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震災後、歌手らは直接被災地に出向いて歌を歌うという支援活動を行っていましたが、作詞家や作曲家はそういった支援ができないということでJASRACでも何か出来ないかと考え、2011年9月に「こころ音(ね)プロジェクト」を立ち上げました。東日本大震災からの復興と被災地の音楽文化の振興に役立てていただくことを目的として、JASRACの会員らが指定した作品の著作権使用料の一部が震災復興支援基金・こころ音基金に充てられます。


要はラジオで流れたり、カラオケで歌ったり、TVで流れたりすると、作詞作曲した人に著作物使用料が支払われ、使用料の一部が同基金に寄付されるということです。


同プロジェクトには2015年10月現在、398作品、199人参加。基金は3749万3421円集まっています。作品と参加者は今後も増える予定。


同基金の寄付は釜石市が初めて。菅原理事長によると、釜石市民ホールは建設が具体化されたことから、初の寄付に至ったそうです。今後も建設のめどがたった地域に寄付を予定しているそうです。


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贈呈式前にJASRACから届いたこころ音プロジェクトの楯




Text&Photo by チバ☆