11月11日の放送では、このほど行われた釜石市長選挙で3回目の当選を果たした野田武則(のだ・たけのり)釜石市長へのインタビューをお届けしました。


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野田市長は1953(昭和28)年2月4日釜石市生まれの現在62歳。市内の幼稚園園長を経て、2003年から岩手県議会議員を務める。2007年、小沢和夫市長(当時)の死去にともない、同年11月に行われた市長選挙に出馬し初当選。以降、3期連続で無投票当選しています。ちなみに、野田市長の父・野田武義氏も1987年から3期(12年)市長を務めており、親子2代で市長に就任しております。



インタビューでは3回目の当選を果たしての所感、1期目(07年~)と東日本大震災を経ての2期目(11年~)の考え方の変化、息抜きの方法、3期目の意気込みなどを話していただきました。



野田市長は市長業務のほか、被災者に対する国の支援の在り方に関する検討会委員、岩手県東日本大震災津波復興委員会委員、(沿岸部の13市町村で構成する)岩手県沿岸復興期成同盟会会長なども務めています。国や県の担当者とも話す機会も多いそうですが、震災から4年経って、当時の担当者から変わっていることもあり、まずは家族や知人を亡くした方々、仮設住宅で暮らしている方々の思いを必ず伝えることを心がけているそうです。



私もこの仕事をしていなければ、市長の仕事がこんなに忙しいことを知らなかった訳ですが。


平日だけじゃなく土日祝日も何らかのイベントに参加したり(挨拶をしたり)、出張したりとほぼ毎日業務をこなしている野田市長。ストレスは溜まらないのか?と問いかけると、「毎日市長としての役目を果たしており、仕事のやりがいを感じている。ストレスを感じる余裕はない。しいて言えば、行事に参加したり市民と話をしたりすることがストレス解消に繋がっているかもしれない」と潔い答え! 健康管理については「犬の散歩と、毎朝食べるヨーグルト。震災後、ヨーグルトを食べるようになってから、風邪をひかなくなった」と話していました。



釜石市の復旧復興はまだまだ続いています。多くの方が今も仮設暮らしをしています。


3期目の意気込みとして、「釜石の品格」「街の品格」というキーワードを掲げました。


「(復旧復興を経て)単に活性化すればいい、道路を整備すればいいだけじゃなく、そこから何を求めていくのかが大事。ワールドカップなどが行われる釜石のイメージを日本中に世界中に提示し、作り上げていく4年間にしていきたい。行政だけじゃなく、市民総力で品格ある街づくりをしていきたい」と意気込んでいました。


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インタビュー終了後、満面の笑みで「市長の仕事が天職なんだな」と少年のような瞳で話していたのが印象的でした。




Text&Photo by チバ☆