9月2日放送のエンディングナンバーは女性レゲエシンガー・leccaの「前向き」でした。


ラジオネーム・やっぺシーマンさんからもリクエストいただきました。


lecca




2013年と14年に釜石でライブを行うなど、釜石と深い繋がりがあるlecca(昨年のライブ後、釜石観光物産協会から観光親善大使に任命された)。8月26日に10枚目のフルアルバム「前向き」(ボーナストラック含む全14曲収録)が発売されたという事で、エフエム岩手のlecca担当のチバ☆が今回もアルバム勝手にライナーノーツを書き記します。



leccaは2000年ごろから活動を始め、05年にインディーズデビュー、06年にメジャーデビュー。09年発売のシングル「For You」は同年のUSENリクエストチャートで年間1位を獲得。同年発売のシングル「「My measure」は藤原紀香主演のドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」の主題歌にも起用され、注目を浴びる。その後もアルバム発売、ツアーやフェスを中心に活動を続けている。



leccaは自身のルーツに関して昨年、電話インタビューした際こう話している。


「10代の頃はヒップホップやR&B、ダンスクラシックが好きだった。音楽に関しては雑食系。カントリーやポップス、ダンスなども好きで、その中から抽出した音楽性が自分のスタイルになっている」。


「本当は作詞作曲担当の裏方志向で、他の人に自分の曲を歌ってもらおうと思っていたが、自分しか歌えない曲が多く、気がついたらステージで歌うようになった」。


というように、レゲエだけにとらわれず、独特の感性で曲を作っていることが分かる。


そして、デビュー時から一貫している歌詞の熱さ。女性に向けてメッセージや自身を鼓舞する歌詞が多い。


最新アルバムの「前向き」ではさらに直接的な歌詞が多い。これは製作中に妊娠していたleccaの心情も込められていたのかもしれない(ちなみにオフィシャルブログをチェックしたところ、7月下旬に第二子を無事出産したようだ)。


M1の「つまずいて転べ」。失敗をいじられる昨今の狭い状況に対し、♪つまずいて転べ/倒されて悔しがれ いつか朝になったら拳を挙げよう など、失敗を恐れるなという、前向きなメッセージが込められている。


そしてM2の「前向き」では♪苦しんだその分だけ/大人になれるはず


M3の「熱ク」では♪周りがドン引きするくらい/熱クなっていこう


など、とにかく歌詞の熱量が高い。が、説教っぽくならないのはサウンドとのバランスが良いから。M4「ミセス某」、M9「あなたがいない」はEDMの要素も取り入れたアップテンポレゲエ、M7「はっちゃけ」はホーンが鳴り響くパーティーチューン。


そしてM12 「その先のゴール」、M13 「かわりに」で、どんなに辛い状況でも、leccaの母性的または達観した全てを肯定するメッセージがこめられた歌詞&バラードでアルバムは終わる(M14の「live again –RAGGAE Version-」はボーナストラック)。


このアルバムは特に女性に聴いてほしい。間違いなく「前向き」になれるアルバムだから。




【おまけ・ミュージックビデオ「前向き」について】


8月10日放送の「Posh!」内の「デイリー・エネ・パーティー」でも紹介しましたが、「前向き」のミュージックビデオ(MV)に釜石市民の皆さんが出演しています。


6月12日、釜石市内の仮設住宅や仮設商店街、こども園、GSなどで撮影。前向きな市民の笑顔が次々と映しだされています。leccaの公式サイトや動画サイトでも視聴できますが、初回盤のDVDにはフルバージョンで収録されています。ひょっとしたら知っている人が映っているかも。あ、釜石支局のメンバーもちょっとだけ出演しています。



エフエム岩手釜石支局 千葉東也