6月3日のエンディングで流した池田聡「モノクローム・ヴィーナス」。
ラジオネーム・リホさん、マスさんからのリクエストでした。
1963年栃木県出身のヴォーカリスト。
86年、シングル「モノクローム・ヴィーナス」でデビュー。
車のCMに起用され、「ザ・ベストテン」にもランクインして歌っている姿を見ていた人も多いはず(30代後半から40代のあなたです)。
♪忘れたくて~楽しんで~ の歌詞が印象的。
ピアノのイントロから始まり、80年代的な打ち込みサウンドと甘い歌声がマッチしている名曲(間奏で外国女性によるセリフが入っているのも時代を反映していますな)。
この他にも「j・e・a・l・o・u・s・y」(作詞・湯川れい子、作曲・タケカワユキヒデ)、「濡れた髪のLonely」(作詞・松井五郎、作曲・中崎英也)、「思い出さない夜はないだろう」(作詞・秋元康、作曲・金田一郎)などのヒット曲を発表。
今回はベスト盤「池田聡ベスト」=写真=から流したのですが、
クレジットを見ると、意外な名前が。
ジャジーな曲の「ヘブン」(92年)。作詞・編曲は小西康陽(当時はピチカートファイブ)、作曲は田島貴男(元ピチカート・ファイブ、現オリジナルラヴ)の2人が楽曲提供しているんです。
当時は渋谷系というムーブメントがあったのですが、この楽曲は田島がジャズに傾倒していた頃(アルバム「結晶」)で、70年代のソウル・ミュージックとAORの良さを捉えた小西のアレンジも秀逸。
改めてじっくり聴くと、AORテイストが強いヴォーカリストですね。
クリストファー・クロスやボズ・スキャッグス、ボビー・コールドウェルとかが好きな人はぜひ改めて聴いてほしい。
なお、池田さんは6月6日に盛岡、7日に遠野で「ぶらりツアー」というライブを行います。
エフエム岩手釜石支局 千葉東也