【今週の裏解説とは・・・】


釜石支局の音楽好きチバ☆(主に邦楽担当)が「釜石やっぺしFM」で流した曲の基本情報、解説を書きまくる治外法権コラム。



今回は放送でも紹介した臼澤みさきさんのデビューシングル「故郷~Blue Sky Homeland~」。


2012年7月26日に掲載したブログの加筆修正版です。


 


 


usuzawa


 


みさきさんは1998年生まれ、大槌町在住(当時)。


 


元々、小学3年から民謡を習っており、


青少年みんよう全国大会グランプリ大賞、


第25回外山節全国大会少年少女の部で優勝という輝かしい経歴の持ち主です。


 


東日本大震災後は、避難所生活を送る人への慰問活動を行っていました。


2012年に開催されたおおつちありがとうロックフェスティバルにも出演し、


多くの人がみさきさんの歌に聞き入っていました。


 


デビュー曲の「故郷~Blue Sky Homeland~」は、ふるさとを離れた人が遠く切なくふるさとを想う気持ちが込められています。


2012年7月のReputation Cutsでも頻繁に流れていました。


ちなみに、釜石やっぺしFMのみきさー(みさきちゃんの大ファン)は、


カップリングに収録された


ふるさとを離れて都会に暮らす人を想う


「友輝(ゆうき)~Red Sky Homeland」がお気に入りだそうです。



インタビューでも話していましたが、


民謡はお腹から大きな声を出し続けるが、


ポップスでは発声で強弱をつける(歌の入りは静かに、サビは強く歌う)ため、


発声法が違うので、レコーディングでは苦労したそうです。




デビューから2年が過ぎ、生まれ育った大槌町から盛岡市へ移り住んだみさきさん。


大槌町外でのコンサートも増えました。



2014年12月に大槌町の鮭まつりのステージで


みさきさんが「故郷~Blue Sky Homeland~」を歌う姿を見た時、


私はふとこの言葉を思い浮かべました。



ふるさとは遠きにありて思ふもの


そして悲しくうたふもの(室生 犀星)



本来の意味とは違いますが、



みさきさんはこの曲を歌いながら


自分自身が故郷を離れたことで、故郷の良さを再認識し、ふとした時に家族や友人の顔を思い浮かべる―という感情を抱えながら、デビュー時よりも魂を込めて歌えるようになったのではないかと私は受け取りました。



そして今後もさまざまな経験を経て歌い続ける曲であることは間違いないです。


ステージで歌う時が、その瞬間が「故郷~Blue Sky Homeland~」の


「完成型」なのです。





エフエム岩手釜石支局 千葉東也