6月30日(土)、大槌町で「ありがとう」の思いを全国の皆さんに届ける「おおつちありがとうロックフェスティバル」(厳密には第0回目、以下ありフェス)が開催された。


マストの屋上のマストステージ(ありがとうステージ、えがおステージ)、大槌復興食堂のおらがステージ、福幸きらり商店街のきらり絆ステージの計4ステージで約30組の出演者がロックやポップス、虎舞などの伝統芸能、落語などのパフォーマンスを披露。

全会場無料ということで、町内外から多くの人が訪れた。エンディングには大槌町からの感謝を込めた300発以上の花火も打ち上げられ、全参加者で今日の全ての出来事に「ありがとう」と叫び、午後7時46分、フェスは終了した。細かい課題はあったが、初回としては大成功、そして来年の第1回目に繋がるフェスだったと思います。


当日のフェスの模様はUSTREAMなどでも配信されましたが、この釜石やっぺしFMでは、フェスのライブリポートをステージごとに掲載します。出演者らのインタビュー取材もあったため、我々が見たライブを可能な限り紹介します。ご了承ください。


なお、当初は1回で紹介する予定だったのですが、文字数が6,000字を超え、写真も20枚以上になるため、前後編に分けて掲載します。

(文・写真=千葉東也a.k.a.T-チバ☆ ※一部みきさー、SHIHO担当)


<まずは・・・会場&グルメリポート&裏話編>

●午前9時過ぎ、マストステージに到着した釜石やっぺしFMのスタッフは、関係者らにあいさつした後、大槌で獲れた無料配布のウニの列に並び、ゲットした。塩味が強めだが、しょうゆをかけなくてもおいしい!


ちなみに、取材に追われ、フェスグルメを堪能できなかった私たちの昼飯は、マスト1階で販売していた大○(だいまる)のたこ焼き。あとはスポーツドリンク。フェスはダイエットにもってこい?


●マストの2階では、ゲストアーティストのグッズやCDが販売されていた。タイミングを逃して買いそびれたのが悔やまれる。



●THE STREET BEATSのライブ後、ボーカル&ギターのOKIさんへインタビューすることができた。緊張する我々の前で、「ちょっと待ってて」と言ってタバコを一服して「これがうまいんだよ」と満面の笑み。OKIさんの声は長年のライブとタバコでつくられたものなのか、と思った瞬間でした。


●RIA+ノリシゲのライブ終了後、大槌町民のありがとうの思いが込められた花火(約300発)が夜空に打ち上げられた。デジカメで花火を撮影するのは難しいが、何枚か綺麗な写真が撮れたので掲載します。



●花火も打ちあがり、最後の最後にマスト屋上にいた全員で「ありがとう!」と言って、19時46分に全工程が終了。





<きらり絆ステージ>

15:00~ LAWBLOW(text,photo byみきさー)





番組でもお世話になっている大船渡のアーティスト「LAWBLOW」を紹介!!……の前に、アーティストが歌う前にジングルが必ず流れていたのですが、そのジングルが結構好みでした(笑

あの音源が使えたら良いのになぁーって思います(待

閑話休題。

「LAWBLOW」が曲を披露したのは「きらり福幸商店街」.ステージです!

ここでは出店が結構あって、広島のお好み焼きをはじめとした食品がイッパイ!!

思わず買ってしまったのですが、結局食べたのは次の日だったと言う……(笑

後は「おおつちありがとうロックフェス」のリストバンドを買ったり、LAWBLOWのタオルを買ったりとしてました(笑

曲は岩手みんなの歌でも流れた「家に帰ろう」や「クローバー」を含めた5曲を披露!

「あすなろの歌」では、色々な方法で座ってる人を立たせてからステージ前に集合させ、皆で飛び跳ねていましたよー♪

一緒に飛び跳ねたかったのですが、録音してたので無理でした(笑

「皆さんの手拍子一つ一つが音を作ります。それが音楽!!」

この言葉に凄く納得したし、何か感動しました。

だって、その通りなんだもん。

やっぱ凄いよ、LAWBLOWは!!

MCでは自分達の津波での事を話したりとしていました。

LAWBLOWのステージは、魂の篭ったステージだったと思います!!



<おらがステージ>

マストステージから歩いて5分ほどのおらがステージへ移動。オープニングの松の下大神楽が記念撮影していた。復興食堂内に設けられたステージは約120人が入場でき、テント内に熱気がこもっている。



10:40~ 倉澤光二&山崎大(text,photo by SHIHO)



FM岩手 釜石支局

この2人はヒューマンビートボックスといって、人間の口でレコードのスクラッチ音や、ベース音などをリズムに載せて、音楽を作り上げていくのですが、これがスゴいんですよ!

どこをどうやったら人の体からこんなにいろんな音が出るのか不思議で、観客からも「おぉ~」と歓声が上がっていました。

倉澤くんは高校1年生で、マストのえがおステージで行われた『Prisoner.11』のドラムの弟さんなんですよ。

そして山崎くんは、根浜海岸に佇む「宝来館」の従業員で、ハモネプでお馴染みのじゃ~んずの前座もしていた方です。

2人はスーパーマリオのゲーム音楽を奏でたり、ダンスバトルならぬヒューマンビートボックスバトルをしていて2人も楽しそうでした。


12:00~ 佐藤ひろ美


大槌町出身の女性シンガーソングライター。アニメソングやパソコンゲームの主題歌などを手掛けています。震災後、復興支援情報サイト「がんばっぺし!大槌」を立ち上げ、同町のための復興支援活動を行っています。ライブでは「ひょっこりひょうたん島」のカバー曲のほか、オリジナルの「ライズ」など披露。



臼澤さんの前に行われた民謡おおつち一心会を見た後は・・・(photo by みきさー)




13:20~ 臼澤みさき(text,photo by みきさー)




臼澤みさきさんは、大槌町の中学校に通う中学2年生の女の子。

小学校3年生の頃から民謡を習い始め、平成22年7月25日に行われた「第49回日本郷土民謡協会主催・青少年みんよう全国大会・みんようグランプリ大賞」を受賞、そして平成24年7月25日にテイチクより「故郷~Blue Sky Homeland~」でデビューします。

7月25日は、大槌町にあるシーサイドタウンマストにてデビューイベントを行う予定との事!

そんな臼澤みさきさんが、「おらが大槌復興食堂」ステージで「故郷~Blue Sky Homeland~」を皮切りに4曲を披露。

M2に「外山節」を盛岡に住むアレンジャーにpopアレンジをしてもらっての披露!

実は、番組でお世話になった大久保さんも尺八で登場し、会場を盛り上げました。

雰囲気は何処と無く女子十二楽坊の音楽を想像するのですが、日本民謡の独特の歌い方で歌い上げる臼澤みさきさんは、外山節の少年少女の部で優勝している実績もあるので、堂々として歌っていましたよ。

M3は「アメイジング・グレイス - 赤とんぼ」を披露!

大久保さんとのセッションもココで終わりました。

尺八とのセッションは本当にキレイで、取材で行ったのにソレを忘れさせてくれるぐらいでした♪

そしてラストで歌ったのが「故郷~Blue Sky Homeland~」のアンサーソングでもあり、カップリングでもある「友輝~Red Sky Homeland~」を熱唱。

歌詞の内容は故郷から出て行った人を思っての曲でした。

全ての曲を聴いて思った事ですが、本当に堂々としていて、凄くシカッリしているなぁーと。

最初は緊張していたのか歌い方が少し硬かったのですが、段々と慣れてきたらしく、伸びのある声と歌唱力でした。

やっぺしにも出演して頂く予定になっていますので、お楽しみに♪

ちなみに。

故郷は「ふるさと」、友輝は「ゆうき」と読みます(笑



15:50~ underpath!(text,photo by みきさー)



アンダーパスの説明は今更なので省きます!(待

……と言う訳にも行かないんで、簡単に説明!

岩手みんなの歌なども流れていた「たらりら」などを歌っているアンダーパス。

FM岩手のファーミックでもパーソナリティーをしていた、地元アーティストです。

実は、やっぺしにも出演してくれた事もあるんですよー♪

アンダーパスが歌ったのは臼澤みさきさんと一緒で「おらが大槌復興食堂」ステージでした。

しかも「おらが大槌復興食堂」ステージのトリ!

曲は「たらりら大槌ver」や「one」を含めた4曲を披露。

MCでは会場に居る人を笑わせ、歌では会場を一体としてしまう実力派アーティストです。

「わんこ兄弟」を歌った時は、会場に居る人が全員が振り付けを覚えて一緒にやったり、「たらりら大槌ver」では皆で歌ったりと、本当に楽しいステージを魅せてくれました(誤字にあらず

ライブが終わった後は、会場の人達と交流を楽しんでいたアンダーパス。

その表情は、やり切ったと言う満面の笑みでしたよ♪


(後編へ続く)