文部科学省による復興教育支援事業の一環で、NPOいわてアートサポートセンターが企画した「いわてフィルハーモニー」の特別授業と演奏会が2月23日、釜石市嬉石町の白山小学校で行われました。
特別授業は6年生13人が同ハーモニーの代表の寺崎巌さん(指揮兼ヴィオラ、ヴァイオリン)らメンバー4人の指導を受けた。
演奏会では全校児童70人の前で、メンバーが弦楽四重奏で「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」「ありがとう」など全6曲を演奏した。
同事業の主な概要は、被災地における特色ある教育支援の取り組みや教育プログラムの作成などを支援する(成果を全国に発信する)。
同センターでは、学校のニーズに合わせて美術、音楽、演劇等の芸術家グループによる創造的な体験プログラムを行う(原文参照)。
難しい言い方になっていますが、要は芸術関係者を講師に迎えて特別授業を行ったという事ですね。
いわてフィルハーモニーは、岩手県在住の音楽家らで構成するオーケストラ。今回訪れたのは寺崎さんと齋藤弦さん(ヴァイオリン)、藤澤英子さん(同)、三浦祥子さん(チェロ)の4人。
6年生の音楽授業は2月9日から行われ、今回が3回目。この日は合奏の練習が行われ、児童は3月の卒業式で演奏する「あすという日が」のパートごとに指導を受けていた。
「語りかけるようにメロディを鳴らす」「ピアノを弾く時に一呼吸する」など、寺崎さんらの指導によって最初はバラバラだった演奏が、次第に一体感が増していった。
楽器を手にしながら指導する寺崎さん
打楽器の指導を受ける児童
授業終了後、コンピューター室に移動。全校児童や教諭らが見守る中、メンバー4人は
M1「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(モーツアルト)
M2「カノン」(ハッヘルベル)
M3「牧歌」(宮沢賢治)
M4「精神歌」(宮沢賢治)
M5「ジュピター」(ホルスト)
M6「ありがとう」(いきものがかり)
の全6曲を演奏。演奏が終わるごとに児童らは大きな拍手を送った。
演奏の合間には児童3人が指揮を体験。緊張の面持ちで指揮棒を振った。
演奏終了後には、児童が実際に楽器に触れ、演奏も行った。
今回の授業で弦楽器に感銘を受けた児童の中から将来、世界的な音楽家が生まれるかもしれませんね。
T-チバ☆(楽器はギターのコードを押さえることしかできないッス)