祭壇
2月18日に行われた、東日本大震災犠牲動物合同慰霊祭について、今日はリポートしたいと思います。
 
13時20分、僕はカメラとノートを持って慰霊祭の会場となるシープラザ遊に向かいました。
普通の取材と一緒なのですが、心持ちは違います。
僕も犬を買っていた経験があるので、今回の慰霊祭はやっぱりちょっと気持ちが違いました。
 
13時30分、慰霊祭が始まります。
最初は釜石市市民生活部環境課の課長である若間成好さんの挨拶から始まり、主催者と関係者さんの挨拶が行われました。
主催者である社団法人岩手県獣医師会遠野支会の会長である池上健治さんや日高寺の住職さんの挨拶中でも命の大切さを言っていました。
今回の慰霊祭は、釜石市が捜索時に見つかった動物たちの骨を保管した事や、人間の様に大きな動物の遺体も発見された事なども話されていましたよ。
 
二人のお話が終わり、続けと行われたのは黙祷。
黙祷
 
手を合わせて冥福を祈る
参加者全員が亡くなった動物たちに冥福を祈りました。
その際、僕も写真を撮った後ですが、黙祷を捧げ、その後は亡くなった動物たちに弔辞を捧げます。
弔辞を捧げたのは釜石代表の方、大槌代表の方、愛護団体の代表の方の三人でした。
それぞれに思いもありますし、自分の亡くなった〝家族〟に対しての思いを綴っていました。
大槌代表者の弔辞
 
釜石代表者の弔辞
弔辞を捧げいる中、会場では自分達の〝家族〟を思って涙を流す方々もいらっしゃいました。
10人居れば、10の思いがあります。
今回の慰霊祭には約100人前後の方々が冥福を捧げに来ていたので、その数だけの想いがあって当然。
式は厳粛に行われ、献花の時間となり、会場に来ていた方々が祭壇に花を添えて行きました。
献花
最後は大槌町民生部町民課の課長である中村一弘さんが、閉会の辞で言葉を紡いで、今回の東日本大震災犠牲動物合同慰霊祭は終わりました。
 
ココからは完全な個人の感想です。
僕も犬を飼っていた時期があり、実は僕が事故で入院していた時に亡くなっていました。
今でも、飼っていた犬が自分の所為で亡くなったのでは……と思ってしまいます。
やっぱり、それぐらいに大切な〝家族〟だからでしょう。
退院して家に帰り、今までいた筈の場所に居ない光景は本当にショックでした。
だからこそ、飼っていた犬の分までちゃんと生きないと行けない。
そう思っています。
 
今回の慰霊祭での弔辞。
聞いていたら、泣いていました。
本当に気付いたらと言う感じで、涙が出ていました。
それだけ、その気持ちが分かるのです。
 
弔辞の中に「ぽっかりと開いてしまった穴」と言う言葉がありました。
また、「一つの区切りとして」と言う言葉。
本当にそうだなぁーと……。
大切な〝家族〟との別れ。
 
命に〝人間〟も〝動物〟も無いと、改めて心に刻みこめました。
 
きっと、動物たちは向こうでも楽しく走り回っている事でしょう。
天国に行った動物たちの冥福を祈ります。
祭壇
 
みきさー