211日(水)に発行された復興釜石新聞第66号。



1面は、28日に釜石市内の小学6年生と中学3年がタイムカプセルを埋設した記事を掲載。

県建設業協会青年部連絡協議会釜石支部が企画し、釜石市内の7小中学校の代表80人余りが参加。釜石市鈴子町の釜石市郷土資料館裏でカプセル(高さ70センチ、直径50センチ)に手紙を納めて封印。小学生は8年後、中学生は5年後の成人式の日に開封することへ思いをはせながら代わる代わるスコップで土をかけた。

代表して手紙をカプセルに納めた長谷川琢真君(釜石小6年)は「8年後にはもう少し活気のあるまちになってほしい」との願いを込めた。同支部の八幡清正部会長は「震災のときは胸が詰まる思いがした。子どもたち一人ひとりはつらいときもあると思うが、あのときはこうだったと思い返すことで乗り越えてほしい」と見守っていた。






2面は、東日本大震災で全壊した唐丹児童館の仮施設「みんなの唐丹児童館」が完成、29日に引き渡し式が行われた記事を掲載。

同館は釜石市唐丹町の唐丹中敷地に完成。コンテナハウス方式の平屋建てで、延べ面積886平方メートル。支援したのは、共通ポイントサービス「Tポイント」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)。同ポイント提携企業80社(約42千店舗)の共同プロジェクト「Tポイントカードで被災地に児童館を。」を立ち上げ、ネットで協力を呼びかけている。

式でCCCの北村和彦取締役が「子どもの笑顔があふれるよう願う。今後も支援したい」とあいさつ。唐丹小1年の佐々木海人君は「この部屋はあったかいし、気持ちいい。少し狭いけど、遊ぶものがいっぱいある」と満足そうだった。






3面は、地元の海と山の幸を一つに漬け込んだ「海鮮漬」が復活した記事を掲載。

復活にあたって支援したのは、愛知県豊橋市のNPO法人表浜ネットワーク。釜石市の漬物加工グループ「すみれの会」が作っていた海鮮漬は、広げたキャベツ(またはハクサイ)の葉の間にダイコンやニンジン、新巻きサケ、すき昆布などを挟み、昆布と煮干しのだし汁や魚醤(しょう)などの調味液、根ショウガ、ニンニクなどと一緒に漬け込む。下漬けと本漬けで完成まで約1週間かかるという。保存料や着色料は一切使わない。

交流会と試食会は25日に釜石市橋野町の橋野ふれあいセンターで行われた。すみれの会の三浦紘子副会長は「私たちだけでは、どうしようかと悩んでばかりで何もできなかった。(NPOの)田中雄二代表らが背中を押してくれて本当にありがたい」、前川良子会長は「私たちの漬物は、さまざまな困難を乗り越えてきた。みんなの思いは震災前以上。今日の海鮮漬には全員の気持ちがぎっしり詰まっている」と復活の喜びを分かち合った。



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