総理大臣官邸に取材に行ってきました!!



なんで総理大臣官邸かというと

釜石市が環境未来都市に選ばれ、その授与式が行われたからです。

岩手県では釜石市の他に、気仙連合といって大船渡市・陸前高田市・住田町がタッグを組んで提出したところも選定されました。

総理大臣官邸はとてもキレイで、総合特別区域に選ばれた地域の方達も全国から来ており、終始和やかムードで授与式が行われました。


では、環境未来都市とは一体なんなのか?

基本コンセプトは、2050年のあるべき姿を想定しつつ、誰もが暮らしたい町を実現し、人々の生活の質を向上させることが目的のものです。

その為、「環境」・「社会」・「経済」の3つの側面から創造し続ける町を目指していく必要があります。



環境分野ではエネルギーについて。

釜石は震災前から水力・火力・風力・太陽光発電とたくさんの再生可能エネルギーあります。

火力は新日鉄釜石の石炭火力発電所が地元の林地残林を混焼させる木質バイオマス発電を実施しており、和山高原では民間事業者が風力発電を実施。

そして、これから建つ復興公営住宅にスマートメーターを設置する予定だそうです。

(スマートメーターとは、通信機能を備えた電力メーターで、電力会社とデータをやり取りしたり、家電製品とつながってそれを制御したり、消費者に現在の電力料金や使用量を伝えたりするためのキーデバイス)

どこでどれくらいのエネルギーを使っているか確認できるものな為、電気の使用頻度を見て電気を使ってないなとわかったらすぐ訪問するそう。

他には、海洋エネルギーに関しても力を入れていくとのことです。



社会分野では超高齢化対応(保険・医療・福祉の連携)について。

釜石市では産業福祉都市という造語を造りました。

これは高齢者の方も現役で働き続けていける街でありたいという意味を込めているそうです。

万が一働けなくなっても保険・医療・福祉の連携の中で安心して医療を受けられる体制を作る。高齢者の雇用を増やす。

被災した生活応援センターを再建する際は、太陽光発電と蓄電池を装備して、ここにくれば最低限の連絡が取れる、安否確認が出来るようにしたいそうです。

そして、医療のデーター化・ネットワーク化を図りたい為、まずは県立釜石病院から、医療のデーター化・ネットワーク化をしていく。



経済分野では世界遺産の登録・ラグビーワールドカップ釜石誘致

橋野地区にある橋野高炉跡の世界遺産登録を目指す。

8年後ラグビーのワールドカップを釜石で行いたい。

その他釜石鉱山跡などもある為、釜石全体を博物館のような形にして全体を盛り上げていくそうです。




釜石市長に市民の方はどのように協力したらいいか伺ったところ

市民のみなさんには取り組んでいる中身について理解を深めて頂きながら、他に依存するという意識を切り替えていかに自立していくかが大切。

エネルギーの地産地消だけでなく、自分自身の意識の変化も必要。

例えば特定の電力だけに頼らず自分でもバックアップ体制を考えながら生活をしていくとか、二酸化炭素の削減に自ら意識的に取り組むなど。

一緒に街づくりをしていくことが必要になるのではないかと思うと仰っていました。



今回選定されたことにより、法律の規制緩和や補助金の優遇があるので、今までできなかったものを加速して復興に繋がるといいですよね。

その他、東京出張で取材した件については追々番組でご紹介していきます。



☆SHIHO☆