2011年12月31日、釜石市鈴子町のJR釜石駅前広場で「釜石復興の鐘」の除幕式が行われました。


年の瀬に関係者や多くの市民が集まり、鎮魂や復興などの思いを込めて鐘を鳴らしました。





「釜石復興の鐘」は、釜石市の有志による釜石復興の風プロジェクト(八幡徹也代表)が鐘の制作を目的に、昨年6月から一本300円のうちわを販売。全国から注文が相次ぎ、約三週間で1万本が完売。その益金を元に製作、設置されました。


鐘を造ったのは、広島県広島市にある「広島平和の鐘」も造った日本屈指の鐘メーカー・老子製作所(富山県高岡市)。鐘は縦80センチ、直径45センチの青銅製で平和の鐘とほぼ同じ大きさ。手と手の平を合わせた合掌をイメージした高さ2メートルのモニュメントに吊るされています。


野田武則市長ら代表者によって鐘の除幕が行われた後、打ちはじめ式で代表4人が震災で亡くなられた方々への「鎮魂」、全力で釜石の復興を誓った「復興」、震災を忘れず後世に伝えるための「記憶」、未来への希望を込めた「希望」の鐘を鳴らしました。











鐘の側面にはこれらの文字が刻まれています。

打つ人の気持ちや心情によって音色が変わるのが特徴。

私に取材後に鐘を鳴らしましたが、思った以上に大きな音が鳴り、重く、とっても優しい音が大晦日の駅前広場と夜空に響き渡りました。


八幡代表は「当初は2012311日に設置、除幕式を行う予定だったが、(製作資金の)うちわがかなり早く売れたこともあり、震災発生の年にけじめをつけて、2011年中に設置することになった。新しい年がいい年になるよう、希望を込めて皆さんに鳴らしてほしい」と話していました。





釜石市にお越しの際は、ぜひ鳴らしてみてはいかがでしょうか。それぞれの思いを込めて・・・。





復興の鐘の設置経緯が書かれた石碑





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