12月21日(水)に発行された復興釜石新聞第54号。

復興釜石新聞第54号
 1面は、津波で被災した釜石市嬉石町の釜石警察署仮庁舎が八雲町の旧釜石第二中学校校庭に開所した記事を掲載
 12月19日から業務を再開
 隣接して工事が進められている沿岸自動車運転免許センターは年明け1月の業務開始を見込む。
 山内義啓署長は訓示で……、

「震災で庁舎のほか3つの駐在所が流され、3人の仲間を亡くした。地域住民の悲しみ、苦しみ、悩みは計り知れない。心、孤独死の問題など課題は山積するが、地域住民が一丸となれば乗り越えられる。仲間の意志を継ぎ、ふるさとの復興に努めたい」

 ……と述べた。
 津波で2階まで浸水した釜石署は、震災直後に小佐野町の小佐野交番に本署機能を集約。
 6月6日から岩井町の新日鉄釜石製鉄所構内の倉庫を借り受け、仮庁舎としてきた。
 新しい仮庁舎の駐車場は数十台分を確保できるが、運転免許センターの利用者を想定すると手狭だ。

復興釜石新聞第54号
 2面は、三重県鈴鹿市の四日市運送が12月17日、釜石市箱崎町の旧箱崎小校庭で、全国から集まった物資を被災者に渡した
 この日は箱崎、鵜住居などの仮設住宅入居者ら約400人が集まり、衣類や寝具、食器、おもちゃなど多彩な物資が並べられると、来場者はお目当ての物を探して袋や段ボール箱に詰め込んだ。
 届けられた物資は15トントラック2台分
 同運送は5月からネットの掲示板で支援物資の提供を呼びかけ、同社に送ってもらったり自ら引き取りに行ったりして、集まった物資を被災地に届けている
 提供者には、1回届けることに活動報告書を送付。
 月1回のペースで被災地に来ているが、燃料代など輸送にかかる費用はすべて自社で賄っている。
 同運送の樋口博也社長は……、

「こんなに喜んでいただいでありがたい半面、まだまだ物資が必要な状況なのかもと感じる。今後は就業支援など仕事面、生活面でも応援できれば」

 ……と話す。

復興釜石新聞54号
 3面は、12月18日に釜石市新町の双葉小学校で行われたワン・ワールド・フェスタinかまいしを掲載
 同イベントは被災地支援の一環として企画され、釜石や北上の国際交流協会が協力。
 岩手県内在住の5カ国の外国人が自国文化を紹介するブースを設け市民と交流したほか、外国のクリスマスケーキの試食もあり、家族連れなどが楽しんだ。

復興釜石新聞第54号
 3面に掲載。
 甲子地区で行われた産直3店合同販売会。
 当日は支援物資も数限定で配布された。

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