震災から9カ月目の12月11日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で「第2回虎舞フェスティバル」が開かれました
市内外から600人以上訪れ、釜石市と大槌町、山田町の躍動感あふれる虎舞を堪能しました。

昨年は全国虎舞フェスティバルの名称で、釜石市民文化会館大ホールにて開催。
入場無料で、釜石市内も含め全国から14団体が出演
会場の約1200席は満席、立ち見が出るほどの大盛況でした。
しかし、大震災の津波で文化会館が被災。
一時は開催も危ぶまれましたが、関係者の熱意や釜石復興のため、場所を移して開催されました。

今回参加した団体の多くは虎頭などの道具が流され、自宅や家族が被災し、会員が亡くなっている人もいました。
しかし、悲しみを吹き飛ばし、多くの皆さんへの感謝と希望を込めてどの団体も威勢の良い太鼓と笛を鳴らし「矢車」「笹喰い」「跳ね虎」などの演目を披露しました。
会場外には、たくさんの屋台も立ち並んでいたほか、魚の鮭入りの尾崎汁も振る舞われて、食で会場を盛り上げていました。
終演後は野田市長らによる福撒きも行われ、紅白の餅が会場内にまかれました。

震災を体験した震災世代が今後虎舞を伝承し、意味や目的を伝えていくことで虎舞は続いていくと思います。
そして、このフェスが来年以降も続いて欲しいと切に願います。
全国から100組ぐらいの虎舞団体が参加して2日間または3日間開催でやるとか。

ふんばれ釜石

やっぺし釜石

虎舞フェスティバル
  会場内は立ち見がでるほど大盛況

虎舞フェスティバル
  オープニングであいさつする野田武則市長

虎舞フェスティバル
  1番手の境田虎舞(山田町)。肩車で大きくなった虎に大きな歓声が

虎舞フェスティバル
  平田幼稚園の園児はかわいい踊りを披露

虎舞フェスティバル
  平田青虎会は太鼓と虎が呼吸のあった踊りを披露

虎舞フェスティバル
  鵜住居青年会は優雅な雌虎の踊りや手踊りの傘甚句も披露

虎舞フェスティバル
  只越虎舞は黄虎と白虎が共演

虎舞フェスティバル
  栗林虎舞の肩車での笹ばみ(笹喰い)

虎舞フェスティバル
  尾崎青友会は威勢のよい掛け声で会場を盛り上げる

虎舞フェスティバル
  午後2時46分。全参加者で黙祷をささげ、犠牲者の冥福を祈った

虎舞フェスティバル
  今年から虎舞を始めた釜石保育園は初々しい踊りを披露

虎舞フェスティバル
  安渡虎舞保存会(大槌町)。稚児行列のような扮装で舞った

虎舞フェスティバル
  大とりの錦町青年会。激しい踊りで盛り上げる

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