今月から本営業を再開した釜石市大町のホテルサンルート釜石で8日、同市の酒造メーカー・浜千鳥の新酒を楽しむ会&きき酒道大会が行われました。
市内のお酒愛飲者約180人が参加。
新酒の「あらばしり」「にごり酒」を味わったほか、5つのお酒を飲み比べてマッチングさせるきき酒道大会浜千鳥や釜石シーウェイブスのグッズなどが当たる抽選会も行われ、参加者は一足早い忘年会を兼ねて、浜千鳥のお酒を味わいました。
 
浜千鳥新酒発表会
7日の中継でも紹介しましたが、浜千鳥の本社は釜石市の西部地区に位置しており、直接震災の被害は受けませんでしたが、新里社長以下社員も……、
 
「こういう時だからこそ通常通りにやろう」
 
……という思いの元、毎年実施している酒造り体験会の田植え体験やしぼり体験などのイベントも行われ、多くの方が参加しました。
新しい挑戦として釜石産の梅を使った梅酒も発売されました。
 
きき酒道大会は毎年10月、新酒発表会は毎年12月に開かれており、30年以上続いている同社の大きなイベントの一つです。
会場に同ホテルを使用していましたが、同ホテルが被災、12月に再開したのに合わせて、2つのイベントを一緒に開催することになりました。
 
浜千鳥新酒発表会
ここからは体験リポートです。
お酒はめったに飲まない(たまに飲むのはビールとジン)私がきき酒に挑戦しました。
ルールはA~Eと1~5の浜千鳥のお酒を飲み比べて、同じ酒はどれかを当てる
つまり浜千鳥のカード合わせゲームのようなものです。
これなら酒の種類が分からなくても飲めば分かる・・・と思ったら、甘かった。
まず、制限時間は3分間。
 
短い……。
 
短すぎるよ!!
 
団体戦は5人一組で参加するので、5人で協力すれば何とかなるかもしれませんが、今回は個人で挑戦したため、全部の10の酒を口に含んで「これは辛いな」「これは甘い」「これはすっきりしている」などと確認するのに2分かかり、残りの1分でマッチングしなければいけない。
しかも、最初に含んだ酒の味が最後になると忘れてしまうという「ヒジョウにキビシー」(by財津一郎)状態になり、結局やヤマ勘で回答用紙に答えを描いた訳です。
当然、正解できたのは1つだけ
全問正解者は「きき酒道初段」に認定されます
 
きき酒道初段への道は遠い・・・。
 
浜千鳥新酒発表会
  浜千鳥の新里進社長  
浜千鳥新酒発表会
  新酒の鏡割り  
浜千鳥新酒発表会
  浜千鳥の新酒を味わう参加者  
新酒発表会では、大槌町の大槌酒米研究会の酒米・吟ぎんがを使用した純米新酒「あらばしり」「にごり酒」を翌日9日の蔵出し前にいち早く提供されました。
「あらばしり」(アルコール分17・9%)は、やわらかな香りとやさしい味わいが特徴
「にごり酒」(アルコール分17・9%)は麹の甘い香りとやわらかい口当たりが特徴
参加者も「うまいね~」と新酒を味わっていました。
 
震災を乗り越え、釜石市は頑張っています。
釜石の味を、釜石市のお酒を全国でぜひ味わって下さい。
 
T-チバ☆