11月26日(土)に発行された復興釜石新聞第47号。
 
釜石新聞47号
1面は、全国各地からの支援活動を紹介しているが、注目は、福井県小浜市の地区公民館長ら19人が11月23日に釜石市を訪れ、58年前の恩返しで千羽鶴や義援金、クリスマスツリーを届けた記事
1953年9月25日、台風13号で小浜市内の主要河川が氾濫し、外部との交通、通信が完全に途絶。
小浜漁業無線局が発したSOS信号を釜石沖にいた巡視船が受信し、山田町の地上無線局から東京を経由して福井県へ小浜市被災の第1報がもたらされ、自衛隊などによる災害救助につながった。
かつてのつながりを知った小浜市では、被災した釜石市民を励まそうと、12地区の公民館で千羽鶴作りに取り組んだ。
東武雄小浜市副市長は……、
 
「58年前のご恩に報いたかった。被災地に元気になってもらいたいという多くの市民の思いが千羽鶴に込められている。今後も釜石に声援を送り続けたい」
 
……と激励。
若崎正光釜石市副市長は……、
 
「被災した市民の生活は少しずつ落ち着いてはきたが、これから厳しい寒さの冬を迎える。支援は本当にありがたい」
 
……と感謝した。
 
釜石新聞47号
2面は、11月5日から8日まで栃木県で開かれた第24回全国スポーツ・レクリエーション祭のエアロビクスで岩手県代表として参加した釜石・大槌のチーム「負げねぞぉ!岩手復興隊」が最優秀賞に輝いた記事を掲載
本県代表チームおよび東北勢で日本一になるのは初めて。
メンバーは大槌町の関谷俊美さん、関谷良子さん、釜石市の石黒千恵子さん、菊池明美さん、菊池敏文さん
いずれも同町で活動している「ふれあいエアロ」のメンバー
昨年も出場したが、11位。
「今年こそ入賞を」と練習に励んでいたが、3月11日の東日本大震災でメンバーだった三浦裕子さん(当時52)が家族とともに津波にのまれ、行方不明となった。
震災の影響で県大会もなくなり、全国舞台もあきらめかけていた6月、県内のエアロビ関係者の後押しで出場への道が開けた
本番では「支援をいただいた全国のみなさんへの感謝の気持ちで踊ろう」と全員が心を一つにした。
少年隊の「仮面舞踏会」の曲にのせた1分45秒の演技
終わった瞬間泣き崩れたという菊池さんは……、
 
「思った以上に自分の力を出し切れたことがうれしくて」
 
……。
大会スタッフも感動のあまり号泣していたという。
最優秀賞の発表、自分たちの曲のイントロが流れた瞬間……、
 
「何が起きたか分からなかった」
 
……と関谷さん。
同大会の模様は12月5日にNHK・BSプレミアムの番組「ドゥ!エアロビクス」でも放送されたそうです。
 
釜石新聞47号
3面は、釜石市の酒造会社・浜千鳥が11月11日、「浜千鳥・特別本醸造・西暦二〇一二年」を発売した記事を掲載
岩手県産のオリジナル酒米「吟ぎんが」、県工業技術センターが開発した酵母「ジョバンニの調べ」を使用。
香り控えめ、淡麗な口当たり、さっぱりとした後口に仕上げた。
1・8リットル入り2310円720ミリリットル入り1155円
2012本を限定販売
問い合わせは、同社(電話0193・23・5613)へ
 
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