11月16日(水)に発行された復興釜石新聞第44号。
 1、4面はカラー印刷です。
 
釜石新聞44号
 1面は、漁業復興へ続々支援が集まっている記事を掲載。
 釜石市平田の岩手県水産技術センターは総合商社や機械メーカーの協力で、真空包装機、ラべリングマシンと金属探知機、こん包機、コンベヤーやフリーローラーなど15種を、同センターの開放実験室に設置した。
 同センターでは食品加工機械貸出制度と設置型貸出制度を発足
 大震災で被災した水産加工業者の中には、製品のこん包関連機器の購入が難しい業者もあり、同制度によって製品の出荷作業が充実し、水産業の復興につながると期待される
 このほか、フランスから同センターに顕微鏡が2台寄贈された。
 北海道の厚岸町からはカキの種苗200万粒が無償提供された
 順調にいけば2年後の秋には、厚岸生まれの三陸カキが出荷できるという。
 
釜石新聞44号
 2面は、津波で被災した釜石市鵜住居町の鵜住居郵便局が11日に同町田郷地区に仮設局舎をオープンした記事を掲載。
 隣には、同じく被災したコンビニエンスストアのローソン釜石鵜住居店も仮設店舗で同時オープン
 震災以降、郵便局もコンビニもなくなっていた地域住民にとって待望の営業再開となった。
 これまで東京や北九州などで郵便局とローソンを併設させた店舗があるが、鵜住居店は東北初の事例
 同郵便局の道又努局長は……、
 
「縁あってローソンさんと隣り合う形でオープンできたので、ここを拠点に地域の復興の礎になるような働きをしていきたい」
 
 ローソンの沢本昇太郎店長は……、
 
「近くの仮設住宅の方から助かる、ありがたいとの声をいただき心強い。一生懸命働き、地域の方に愛される店を作っていきたい」
 
 ……と話した。
 
 3面は釜石市からのお知らせ。
 
釜石新聞44号
 4面は、12日に盛岡市の盛岡南公園球技場で行われた釜石シーウェイブスの試合を掲載。
 キャノンと対戦し10-87で大敗した。
 次戦は27日、秋田市で秋田ノーザンブレッツと対戦する。
 このほか同日、釜石市はラグビートップリーグ観戦などのため盛岡市を訪れた日本ラグビー協会の森喜朗会長に、2019年に日本で開催されるワールドカップの試合を釜石でできるよう要望した。
 山崎秀樹総務企画部長らは……、
 
「ワールドカップの釜石開催が実現すれば被災地の効果的な復興につながり、さまざまな支援を受けた世界への恩返しにもなる。子どもたちの夢にもつながる」
 
 ……などと配慮を求めた。
 森会長は……、
 
「釜石は被災地でもあるので、仙台圏の試合の一部を分けるような形なら」
 
 ……と可能性を示した上で……、
 
「客席は仮設でいいから、一定の収容力のあるスタジアムが欲しい」
 
 ……などと求めた。
 釜石市はこれを機に、野田武則市長が東京に出向き、森会長に正式に支援を要請する意向とのこと。
 
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