11月2日(水)に発行された復興釜石新聞第40号。
全6ページ。
1、6面はカラー印刷です。
1面はほぼ全面で第2回かまいし仙人峠マラソン大会を取り上げています。
当番組でも取り上げましたが、釜石市甲子町大橋の旧釜石鉱山事務所を発着点に行われた。
昨年を100人近く上回る750人(峠コース=17・2キロ=442人、10キロコース=308人)が参加。
紅葉が美しい峠路を力強く駆け抜けた。
2面は、3月から釜石市と大槌町で支援物資を搬送する取り組みを行っているリサイクルショップ「飛行船」(本社栃木県鹿沼市)の記事を掲載。
支援活動は、震災直後に個人で活動していた釜石市千鳥町の菊池道子さんの息子・由人さんの呼びかけに、飛行船の桶田正信社長が答えてスタート。
飛行船被災地救済プロジェクト「Smile to Smile~復興への道」を立ち上げ、由人さんらボランティアや市の仮設住宅運営センターと協力。
ニーズを把握した上で、週1回直接ワゴン車で物資を運び、支援が届きにくい小規模施設などに配布している。
栃木放送の同社提供のラジオ番組内に活動支援報告コーナーを設け、支援の呼びかけも行っているという。
桶田さんは……、
「多くの支援者や仲間があることが一番ありがたい。最低1年間継続しなければ」
……と意欲を燃やす。
3面は、大槌町の工場が津波で被災し、休業している水産加工会社、津田商店(本社釜石市)と双日食料水産(本社東京都港区)が、釜石市鵜住居町の県立釜石北高校跡地に新工場を建設して再出発することになった記事を掲載。
このほど安全祈願祭が行われ、津田商店は来年3月、双日食料水産は来年2月の操業開始を見込み、震災前と同規模の従業員で再開する。
同校跡地は、大手空気圧機器メーカーSMCが新工場の建設を見込み、周辺を含め約9ヘクタールを2008年に取得したが、津波で浸水。
浸水地は難しいとして新工場の建設を断念したことから、釜石市が跡地を借用して活用することにした。
4面は、元共同通信記者の松瀬学さんのラグビーワールドカップ大会紀行を掲載。
大会の様子と震災後に何度も釜石に通った際の様子を克明に描いている。
松瀬さんは10月19日に鉄と魚とラグビーの復興ドキュメント「負げねっすよ、釜石」という本を出版している。
5面は釜石市のお知らせ。
6面は、釜石中学校、大平中学校、釜石商工高校、釜石祥雲支援学校で秋の文化祭が行われた記事を掲載。
震災ではいずれの学校も直接的な被害はなかったが、文化祭の内容は復興への思いがにじみ出た。
T-チバ☆