更新が遅れましたが、10月29日(土)に発行された復興釜石新聞第39号を紹介します。

 1面は、海上保安庁が釜石市に釜石港の改版海図を寄贈した記事を掲載。
 海図は3月の震災を受け、航路や主要な岸壁付近の水深測量の結果を反映。
 同庁が4月から実施した釜石港の測量では、水深20メートル以下で震災以前より水深が0・3~1メートル深くなったことが判明
 釜石港湾口防波堤の開口部は水深19メートルから35メートルに深くなった
 潜堤が巨大な津波の圧力で損壊したことが分かるという。
 このほか、海図には海底の障害物を示す「#」マークが図示されるが、縮尺1万分の1の釜石港海図には無数のマークがあり、震災前に比べて格段に増加したという。
釜石新聞

 2面は、がれきで埋まった唐丹小学校校庭が野球グラウンドとして復活し、学童野球大会が開かれた記事を掲載。
 震災前、唐丹町には同小のほか、本郷グラウンド、唐丹グラウンドがあったが、すべて被災した。
 同小校庭復活のため、多くの団体が事業費を助成し、整地や防護ネット、ダッグアウトの建設には、住民や野球関係者、市内外の業者らが協力した
釜石新聞

 3面は、神戸市で子供向けの造形絵画教室を開く中嶋洋子さんが、釜石東中学校の1年生を対象に、桜の絵を書く授業を行った。
 生徒は中嶋さんら絵画講師の手本を見ながら画用紙に線を走らせた。
 完成した絵は11月3日行われた同校文化祭で展示した。
 16年前に阪神淡路大震災を経験し、教え子を亡くしている中嶋さんは……、

「絵を描くことで、悲しいことやたまっている悔しさ、腹立ちなどを吐き出してほしかった。神戸の人たちは東北の人たちを兄弟のように思っている。その気持ちを伝えたかった」

 ……と話した。
釜石新聞

T-チバ☆