グループ魂
今週はグループ魂「東北の魂」です。
 
2011年の流行語大賞候補に「東北魂」がノミネートされましたが、この曲は「東北の魂」です。
2004年発売のアルバム「荒ぶる日本の魂たち」に収録されています。
 
メンバーは破壊=阿部サダヲ(ヴォーカル)暴動=宮藤官九郎(ギター)バイト君=村杉蝉之介(コーラスなど)港カヲル=皆川猿時(MC、ヴォーカル)遅刻=富澤タク(ギター)小園=小園竜一(ベース)石鹸=三宅弘城(ドラム)の7人です。
劇団大人計画のメンバーが大半を占めています。
いわゆる兼業ミュージシャンです。
 
グループ魂は1995年に破壊、暴動、バイト君で結成。
当初はコントグループで、「笑点」にも出演したことがある
メンバーチェンジを経て、よりロックバンド的な方向にシフトし、2002年には現メンバーで固定。
2005年には、NHK紅白歌合戦にも出演。
全国各地の音楽フェスにも出演して、一見さんを必ず巻き込むパフォーマンスで人気を獲得。
今年は武道館ライブも行った
 
彼らの音楽性を一言で表すと「お笑いパンクバンド」です。
主に作詞作曲を担当する宮藤官九郎が青春時代に聞いていた80年代のジャパニーズロック&パンクをベースに、男性(特に10代から20代)の悲喜こもごもな出来事をシニカルに描いた歌詞を歌う(というか叫ぶ)。
元々コントグループだった名残もあり、アルバムやライブの大半はコントが繰り広げられます
 
例えば……、
 
●ライブのオープニングは港カヲルが出てきて「夜の○○、港カヲルです」とあいさつしてブラックジョーク混じりの小話を披露する
●彼らのライブの必須アイテムはスリッパと「笑え!」と書かれたカラーコーン。破壊がバイト君や港カヲルの頭をスリッパで殴って、スリッパを観客席に投げると大盛り上がり
●「コール&レスポンス」という曲があり、アルバムでもライブでも最後はグデグデになる
●東京のライブには松尾スズキや荒川良々など大人計画のメンバーも出演することがある

 
……などなど。
あと、有名人の名前が入った曲もあります。
例えば「竹内力」「チャーのフェンダー」「本田博太郎」「欧陽菲菲」「中村梅雀」・・・。
かなりふざけたグループですが、楽器隊の演奏はしっかりしている
暴動もプロ並み(というかプロですが)のギターを弾くし、ドラムの石鹸はドラマーとしても超一流のテクニックを持っている(実際、プロのミュージシャンと共演したこともある)。
 
で、「東北の魂」ですが、歌詞に喜多方ラーメンや牛タンやダニエル・カールも出てきますが、東北の応援ソングと受け取ってもいいのでは。
暴動、港カヲル、遅刻は東北出身ですし、こういう笑える歌も必要ですよ。
 
「そうれそうれ~東北だ!そうれそうれ~東北だ!」
 
T-チバ☆