10月8日(水)に発行された復興釜石新聞第33号 
 1面は、10月14~16日に開催される釜石まつりの記事を掲載。
 同まつりは、古くから行われていた尾崎神社祭りと新日鉄山神社祭りを1967年の市制施行30周年を機に、合同祭として実施したのが始まり。
 以来、毎年10月の第3日曜日を最終日とする金・土・日に行っている
 今年は東日本大震災の影響で開催が危ぶまれていたが、予定通り行われることになった。
 市民交流センターで開かれた実行委員会で、実行委員長の山崎長也会頭は……、
 
「苦慮したが、震災犠牲者の供養と復興祈願を兼ねて祭りを開くことにした。こういう時だからこそ市民が祭りで一丸となり、力を合わせて復興を促したい」
 
 ……と決意を述べた。
 14日は尾崎宵宮祭。
 15日は釜石湾内で呼び物の曳き船を行うが、参加するのは釜石湾漁協の定置網2隻のみ
 このほか、シープラザ遊びで釜石復興芸能まつりも開く。
 16日は尾崎神社と山神社の例祭を行ったあと、シープラザ遊で両神社の合同祭を実施。
 町内会や商店街のみこしや山車はなく、尾崎神社のみこしと神楽、虎舞で行列を構成。
 郷土芸能の虎舞団体などが踊りを披露するお祭り広場には、鈴子町の市教育センターからシープラザ釜石にかけての市道を充てる。
 同日午前8時半から午後2時まで鈴子町の新日鉄釜石製鉄所正門前―新浜町の第2魚市場間で片側通行規制、お祭り広場の道路は正午から午後1時半まで通行止め規制を行う。
釜石新聞
 
釜石新聞
 2面は、被災者への食の支援の記事を掲載。
 焼肉のたれなどで有名なエバラ食品工業(神奈川県横浜市)は、鵜住居町の日向仮設団地で焼肉丼350食を提供。
 釜石市浜町の遠洋漁業の浜幸水産は仮設住宅250世帯に2・5トンの白米を贈った。
 
釜石新聞
 3面は、釜石商工高校の生徒が、被災した小中学校4校の仮校舎の渡り廊下で使用する「すのこ板」を製作している記事を掲載。
 すのこ板製作に取り組むのは、同校3年生の機械科と電子機械科の各4人、計8人。
 仮校舎は、唐丹町の唐丹中グラウンドに同校と唐丹小、鵜住居町川目に鵜住居小と釜石東中を建設。
 すのこ板の寸法は、縦105センチ、横59センチ、厚さ6センチ。
 唐丹校舎には16枚、鵜住居校舎には75枚が必要。
 電子機械科のリーダーの佐々木快天(よしたか)君は……、
 
「木工は初めてだが、みんなで協力し、意見を出し合ってやるのが面白い。工期に間に合うよう、必要なら放課後もやる。小中学生のために役立ち、喜んでもらえたらいい」
 
 ……と願いながら作業に取り組む。
 
T-チバ☆