9月24日(土)に発行された復興釜石新聞第29号。
 1、4面はカラー印刷です。

釜石新聞
 1面は、釜石市議会の議長と副議長を選出情報誌・キックオフ創刊天神仮設団地自治会設立などの記事を掲載。
 注目は、釜石港の湾口防波堤の入り口(潜口)が震災前より16メートルも深く、35メートルになった―という記事。
 調査は、海上保安庁所属の測量船「昭洋」(3000トン)など3隻が4月中旬から6月中旬まで実施。
 調査の結果、水深20メートルより浅かった部分はやや深くなり、20メートル以上あった区域に目立った変化はないことが判明。
 一部の海域は水深の減少や海底に異常物が確認されたが、船舶の航行は確保されている。

釜石新聞
 2面は、花巻市の任意団体・母と子の虹の架け橋(若菜摩英代表)が釜石市平田の第6仮設団地内に開設する「ママハウス」で活動するスタッフを募集する記事を掲載。
 母と子の虹の架け橋は、母子福祉などさまざまな活動に取り組む花巻市民活動ネットワーク協議会が被災地支援を目的に、7月に立ち上げた。
 募集するスタッフは……、

▽子育て相談をしたことがある
▽ヘルパーの資格がある
▽元教員で子供に勉強を教えられる

 ―など。
 若菜さんは……、

「母と子の笑顔が広がることが生活再建と復興の第一歩。共に母と子の心身ケアに参加してみませんか」

 ……とスタッフを募集している。

釜石新聞
 3面は釜石市からのお知らせ。
 4面は、釜石応援ふるさと大使の声楽家・原口あゆみさん(51=釜石市唐丹町出身)が唐丹公民館で被災者支援のミニコンサートを開いた記事を掲載。
 原口さんは津波で亡くなった人たちへの鎮魂の思いを歌に込め、「浜辺の歌」「さくらさくら」「月の砂漠」などを披露。
 原口さんは……、
「懐かしい顔がいっぱいで、元気でいることにほっとしました。1曲目から涙を流して聞いてくれた方も。一日も早い復興を願ってこれからも歌を届けていきたい」

 ……と語った。
 唐丹町は震災の津波で22人が死亡・行方不明。
 約800世帯のうち300世帯が被災し、120人が仮設住宅で暮らしている。

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