いしがきMusicFestival三陸前夜祭 ⇒ ライブリポート編!
9月24日、大槌町の三陸夢広場in大槌で開催された「いしがきミュージックフェスティバル2011三陸前夜祭」のライブリポートです。
ここまで詳細に紹介するのは釜石やっぺしFMのブログのみ!(と断言してみる)
一部、タイトルがわからなかった曲もあったので、セットリストは記載しませんが、できる限り曲タイトルも掲載します!! 担当は〝T-チバ☆〟こと、千葉東也でお送りします♪
●11:00~オープニング
開会に先立ち、碇川豊町長が……、
「(復興に向けて)スピード感を持ってやらなければいけない。(大槌町を)世界に誇れる町にしたい。今日の前夜祭を境として、飛行機が飛び立つように元気になってほしい」
……とあいさつ。
●11:08~大槌高校吹奏楽部
1、2年生14人の部員がステージに上がり、オープニングナンバーはバンプ・オブ・チキンの「天体観測」。
吹奏楽用にアレンジされてもこの曲はテンションが上がる。会場の温度も上がる。
「涙そうそう」
「ヘビーローテンション」
「美空ひばりメドレー」
以上を演奏。
本編最後はサスケの「青いベンチ」を演奏して終了・・・と思いきや、まさかのアンコールが。
絢香の「三日月」に続き、大槌町といえば、おなじみの「ひょっこりひょうたん島」で観客も手拍子。
ずっと指揮していた金丸先生もトランペットで途中参加し、約30分のステージはあっという間に終了。
ジはあっという間に終了。
●11:48~向川原虎舞
ステージ脇の上手側にメンバーが勢ぞろい。
威勢の良い掛け声と太鼓の音色で、一気に会場は祭りのテンションに。
約300年前から続く虎舞の歴史について、メンバーが……、
「虎は千里行って千里帰ってくるということから、船乗りの人には縁起のいいものとして虎舞が広がった」
……と話し、なるほどと納得。
「矢車」「跳ね虎」「笹喰(ば)み」のほか、「甚句」では傘を使った踊りも披露。
すでにこの時点で会場はほぼ満員に達していた。
●12:24~RIA&ノリシゲ
シンガーソングライターのノリシゲ(大槌町吉里吉里出身)と妻で同じくシンガーのRIAによるユニット。
「浜のミサンガ環(たまき」のCM曲「歩きましょう」はテレビやラジオで一度は聞いたことがある人も多いはず。
マイクを持ったRIAとガットギターを抱えたノリシゲがステージに現れると、とある町のカフェや小さなライブハウスにいるような雰囲気に包まれた。
ノリシゲのガットギターによる弾き語りで「あの空に会いたくて」、RIAのソロ曲「明日の空」など全6曲を演奏。
RIAさんのソロ曲は初めて聞いたのだが、ロバータ・フラッグやダイアナ・ロスのようなR&B系のヴォーカリストだと感じた。
最後の曲はもちろん「歩きましょう」。
歌の途中、RIAさんはマイクを使わず生声で歌い上げ、観客から惜しみない拍手が送られた。
終演後、フェザンのブースで「歩きましょう」のCDが販売され、多くの人が購入していた。
ちなみに、同番組パーソナリティーの阿部さんも目を潤ませながらCDを購入。
●13:10~プチミュ!シアター ~こども劇場~
ここからはミキサーがお送りしますよー♪
以前に同じ場所で開かれたプチミュ!
内容は以前と一緒だったのだが、ダンスや曲が若干ヴァージョンアップしていました。
ラストで歌っていた曲は、以前とは違い、オリジナル曲を披露!!
出演した子供達も楽しそうに歌っていましたよ♪
主役をしていた子二人は同じ役をやっていたのもあって、以前より凄く上手くなっていました。
以前の出演メンバーもそうでしたが、今回も大槌と釜石の合同メンバーでの出演でした。
スタッフの方にお話を伺った所、まだまだ大槌でプチミュをして行くとの事でしたので、今後の舞台がとても楽しみです♪
●13:40~チアリーディング
こちらもみきさーがお話させて頂きましょう!!
岩手にあるプロバスケットチーム〝IWATE-BigBulls〟があります。
〝IWATE-BigBulls〟はPJリーグに所属しているプロバスケットチームなのですが、実は三陸前夜祭でそのチアダンスチームが参加されていました♪
25日にはダンスチームを始め、♯1澤口誠選手・♯9野上淳史選手が出演。
きっと、盛岡は盛り上がったんでしょうね♪
ダンスチームはステージの上で綺麗で優しい笑顔でクオリティーの高いダンスを僕達を始め観客を魅了していましたよ!!
こんなダンスチームを持つチーム〝岩手ビッグブルズ〟、今後も要チェックやぁー!!(ネタが古い
●13:55~臼澤鹿子踊
ナビゲーターは戻って、千葉東也でお送りします!
楽屋付近でRIA&ノリシゲのインタビューを終えて会場に戻ると、笛と太鼓の勇壮な音が会場内に響き渡っていた。
鹿子頭を被ったメンバーは、ステージ上と下手側の客席横で踊りを披露。
ステージ前では子供たちが凛々しい姿で剣舞を披露。
会場内の椅子はすべて埋まり、立ち見客も大勢いた。
会場内を揺らすほど激しい踊りに観客から大きな拍手が送られた。
約20分の出演だったが、とても濃厚な時間だった。
●14:35~岩間渉
北海道出身、現在は東京で活動中の男性シンガーソングライター。
3年前には岩手県盛岡市で3カ月住んでいたこともある岩間渉が登場。
アコースティックギター1本でステージに上がり、あいさつ代わりに「DAYS」を披露。
「美人が多くて緊張する」と言いながら、MCでは震災のこと、第2の故郷である岩手への熱い思いを語り、全5曲を演奏。
ラストの曲は盛岡に住んでいた時に作った「夜風にふかれ」。
●15:24~松本哲也
自身がプロデューサーを務める「三陸復興食堂」のイベントで沿岸部には何度も来ており、大槌町でもライブを何度もこなしているが……、
「前夜祭というけど前昼祭だな(笑)」
「自分のふるさとのためにやれることをやりたいと思います」
……という最低限のMCだけ述べ、1曲目から気合の入った演奏を披露。
サポートギターの石川テルユキ(すいません、漢字がわからなくて)を迎え、ストイックなステージを展開。
HEATWAVEバージョンの「満月の夕」をブルージーに歌い、本編最後は「ふるさと」で完全燃焼。
全6曲にすべてを解き放った約30分のステージだった。
●16:10~lost in time
通常の表記は「LOST IN TIME」、アコースティック編成の時は「lost in time」。
ヴォーカルの海北大輔は通常ベースを弾きながら歌っているが、今回のライブではガットギターを弾きながら歌った。
ちなみにドラムの大岡源一郎はカホン、サポートギターの三井律郎はアコギ。
リハーサルで入念なサウンドチェックを行う中、海北は美空ひばりの「愛燦燦」を歌う。
会場でおばあさんと目が会ったとライブ後のインタビューで述べていたが、会場の雰囲気を一気に自分たちのペースに持っていった。
改めて3人が登場、と思いきや海北1人で♪小さな町の小さな前夜祭で~などの歌詞を織り込んだ弾き語りを披露。
海北の歌声は力強い中にマイナスイオンが発生しているような癒しがある。
……と感じるのはただのファン目線か。
2曲目で3人がステージに集まり、3人のコーラスからの「一つだけ」。
個人的にロストの中でも一番好きな曲。
目を潤ませながら自然に口ずさんいました私。
「ひとりごと」「手紙」も演奏。
MCでは海北の母親が釜石市出身、現在の奥州市前沢区で生まれ、埼玉県で育った話をして親近感を抱く。
「東北のあったかさ、我慢強さを知っています」
「震災後、黙っていることと静かでいることは違うと感じるようになった」
「町は人だと思います。(ステージ上から)素敵な顔が見られます」
……など一言一言が温かい。
ラストは4月に配信された新曲「あしたのおと」。
約30分のステージはあっという間に終了。
●16:50~磯部正文
元HUSKING BEE~CORNER~MARS EURYTHMICの磯部正文が大槌町で初ライブ!と聞き、テンションが上がったのは私だけではないはず。
元々パンク畑のヴォーカル&ギタリストで、現在はライブでは磯部正文BANDとして活動中。
今回は弾き語りによる磯部正文単独名義。
アコギを持ってふらっとステージに上がった磯部は、楽譜を見ながら……、
「僕が敬愛する奥田民生さんのカバーを」
……と言ってユニコーンの「開店休業」。
その後もHUSKING BEE時代の曲「The steady-state theory」「欠けボタンの浜」など披露。
意外な選曲だったのは西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」。
一瞬会場がどよめいたが、声質にあっている。
そしていい曲だと再認識する。
全8曲演奏し、ラストはHUSKING BEE時代の名曲で解散ライブの最後に歌った「WALK」。
思わず「おおっ!」と声をあげてしまった私。
泣きそうになったよ。
アコースティックでもいい曲だなと改めて実感。
●17:35~沢田知可子
最初に今回のセットリストを。
00.Day By Day
01.見上げてごらん夜の星を
02.一期一会
03.会いたい
04.幸せになろう
EN01.ありがとう
EN02.ふるさと
どうでしょう。
このセットリスト。
正に沢田知可子のベストオブベスト的な選曲ですよ。
なぜ0曲目があるのかは、この後の文章で紹介。
LOST IN TIME海北とのインタビューを会場外で行っている際に……、
「僕も沢田さんのライブを見たいんで」
……と言われ、急いで会場に入るとすでに超満員。
そして沢田さんと旦那さんでピアニストの小野澤篤さんがステージセッティングし、リハーサルで「DAY BY DAY」をフルコーラスで披露し、早くも大きな拍手に包まれる。
ステージのライトは照らされていなかったので本番ではなかったが、実質これが1曲目じゃないのか?と思い、セットリストに0曲目として入れたのだ。
一般的には「会いたい」のイメージが強いかもしれないが、ヴォーカリストとして非常に高いスキルを持っていることを今回のライブで再認識した。
「見上げてごらん夜の星を」のカバーも伸びやかな歌声で会場中を包み込んでいた。
「会いたい」についても少し触れたい。
歌詞が辛いこともあり正直、我々の番組でも「会いたい」をかけることは控えていた。
でも、沢田さんも同じような気持ちだったことをMCで告白。
「大槌町で歌わせていただくことに勇気がいる」
……と胸の内を打ち明け……、
「(震災で亡くした人と)繋がりながら聴いて下さい。追悼の思いを込めて、鎮魂歌として心を込めて・・・」
……と言って歌った「会いたい」。
より客席からも涙をこらえきれず、すすり泣く声も聞こえた。
ちなみにスタッフの阿部さんは大泣き、私も目がウルウル。
沢田はステージ上で何度も「ありがとう」と感謝の言葉を述べていた。
いや、ありがとうと言いたいのはこちらですよ。
アンコール2曲目の「ふるさと」では会場中で合唱。
午後6時26分、ライブ終了。
こういうライブの場合、何をもって成功をいうのか難しいところだが、私は大成功だったと思う。
スタッフ、出演者、そして会場に訪れた人々の表情が素敵だったから。
来年も開催されるかどうかはわからないが、可能であれば同じ場所で開いてほしい。
切に願う。
T-チバ☆ / みきさぁ