9月7日(水)に発行された復興釜石新聞第24号。

 久しぶりの6ページです。

 4、5面は9月11日に行われたトリプル選挙の投票所案内、6面は釜石市のお知らせを掲載しています。

 

釜石新聞
 1面は、釜石市議選告示のほか、釜石市の水産業再生の道筋を探る「魚のまち復興シンポジウム」の記事も掲載。

 地元の水産業者ら100人が参加し、「水産業の復興に向けた現状と課題」「10年後の水産加工業の方向について」をテーマにパネルディスカッションを行った。

 漁業関係者は……

「第2魚市場だけでは狭い。魚河岸地区の新魚市場計画を早めてほしい」

 

 水産加工業者は……

「このままでは零細業者はやめるしかないが、国は少しも助けてくれない」

 

 ……など要望や危機感を訴えた。

 

釜石新聞
 2面は、文化交流で8月18-25日までの間、ロシアを訪れた釜石東中学校3年生15人が、現地での活動を釜石市教育センターで報告した記事を掲載

 日露青年交流事業東北地方青年派遣プログラムの一環で、東日本大震災で被災した子供たちをロシアのメドベージェフ大統領夫人の提案もあり、岩手県の高校生のほか、同校の中学生の派遣が実現した。

 生徒は、自分たちが体験した津波の恐ろしさをDVDで紹介。

 ロシア側から教訓を書き残してほしいとの要望を受け「津波てんでんこ」の心得(高いところを目指してひたすら逃げる、いつ津波が来てもいいようにする、避難場所や待ち合わせ場所を普段から家族で話し合っておく)を記した

 

 学年会長の鈴木禅君は……

「ロシアの人たちのように、どんな時にも笑顔でやさしく接してがんばっていきたい」

 

吹奏楽部部長の古川亜子さんは……

「多くの支援をいただいたことに感謝したい。ロシアの人たちから元気をいっぱいもらったので、いろいろな形で恩返しできればと思う」

 

 ……と話した。

 

釜石新聞
 3面は、同紙で連載しているフリーカメラマン・藤枝宏さんが8月に出版した写真集「釜石の記録」(やっぺしFMでも取り上げました。9月のプレゼントにもなっていますよ)100冊と写真を収録したDVD5枚を釜石市に寄贈した記事を掲載。

 藤枝さんは……

 

「津波で自宅は流されたが、家族の安否が確認できた後、何かしなければいけないと思った。残った2台のカメラでバッテリーとメモリが許す限り撮り続けた。市内の小中学校や地域の集会所に届けてほしい」

 

 ……と野田武則市長に手渡した。

 野田市長は……

 

「市民の記録として整理、保存していくべきものだ。次の世代に伝えていくための貴重な写真集として大事に活用したい」

 

 ……と感謝した。

 写真集はA4横判120ページ、被災状況を撮影した405点を掲載。

 税込2940円。

 

T-チバ☆