今週の裏解説
 今週は、BRAHMAN(ブラフマン)の「霹靂」です。

 9月7日に発売されたシングルです。

 BRAHMANは4人組のパンクバンドです。

 ヴォーカルのTOSHI-LOW独特の世界観を日本語と英語の歌詞で歌い、サウンドはハードコアや民族音楽も取り入れた複雑な展開の音を鳴らす。

 現場主義にこだわり、ツアーやフェスなど年間に100本近くのライブをこなしている。

 

 そして、BRAHMANは震災以降(本質は変わらないが)最も変化したバンドである。

 この変化にファンも驚いたはず。

 例えば、震災以前はテレビやラジオにほとんど出ず、ライブでほとんどしゃべらなかった。

 しかし、震災以降は積極的に被災地での支援活動を行い、自分たちの事務所のブログやツイッターを活用して救援物資を集め、自ら運転して被災者に救援物資を配る活動も行っている(ツイッターで支援活動の様子や釜石市や宮古市の被災地写真をアップしていました)。

 ユーストリームやラジオの生放送にも積極的に出演(クリエイティブディレクターの箭内道彦とほぼ一緒だけど)。

 さらに驚いたのは、ライブでしゃべるようになったこと。

 大変化の根本は、TOSHI-LOWが茨城県出身で、大震災で実家(祖父母の家?)も被害にあったこと。

 そして、何よりも被災者を手助けしたいという思いがあったから、今まで以上に正直に自分をさらけ出せるようになったのは―と思われる。

 

 「霹靂」は3月11日以降の風景や心象を描いた歌詞を語りかけるように歌ったバラード・・・から雷鳴やスコールのような激しい急展開を見せ、一気に大サビに向かう。

 最近のライブでは最後に歌っているようです。

 同シングルには「賽の河原」「最終章」という曲も収録。

 以前の曲より明るく聞こえるのは気のせいか?

 3曲とも統一感というかコンセプトがまとまっており、シングルというより3曲入りのミニアルバムととらえたほうがいいかも。

 初回盤はPVも収録されたDVDもついています。

 今まで聴いたことがない人はぜひ聞いて(見て)欲しい。

 

 9月25日には盛岡市で行われるいしがきミュージックフェスティバルにも出演(全会場無料)。

 メーンステージの盛岡城ISHIGAKIステージの大トリを務めます

 ステージでの4人のエネルギーは半端じゃない。

 格闘技のような熱いライブは絶対盛り上がるだろう。

 

 でも、暴れて他人に迷惑かけちゃだめ。

 絶対。
 

T-チバ☆