お盆休みを挟んで、8月20日(土)に発行された復興釜石新聞第19号。

 全6ページ。

 1、6ページはカラー印刷です。

 

釜石新聞
 1面は、県立釜石病院の診療機能がほぼ回復した記事を掲載。

 同病院は東日本大震災で建物の一部が壊れたほか、築30年以上が経過し、国の耐震基準を満たしていなかったため、補修工事と震災前から予定していた耐震補強工事を並行して実施。

 工事中はベッド数272床のうち新病棟の26床しか使えなかったが、工事をほぼ終え231床まで回復。

 手術室も復活し、内陸の病院に搬送されていた重症患者も移り始めた。

 

 遠藤秀彦院長は……

 

「住民の皆さんには不便をかけたが、地域の基幹病院としての診療機能がやっと回復した。今後は、震災で機能が低下している釜石、大槌地域の医療体制をしっかりと支えていきたい」

 

 ……と意欲を見せている。

 

釜石新聞
 2面は、釜石ヨットクラブに愛知県常滑市からヨット2艇が届いた記事を掲載。

 ヨットを届けたのは、同市の知多フリート会員の桜井真也さん(48)家族。

 ヨットはレーザー艇(全長4・2メートル)で、世界でもっとも普及しているといわれるシングルハンドルタイプ。

 釜石ヨットクラブは、大震災で鵜住居町根浜に保管・保有する数十隻のヨット、部品、艇庫などを失い、活動は休眠状態を強いられている。

 

 桜井さん家族は……

「使っていなかった艇から(傷みの少ない2隻を)選び、会員5人で足かけ10日ほどかけて整備した。家族で夏の旅行に来る予定だったので、搬送を引き受けた。喜んでいただければうれしい」

 三浦代表は……

「仲間は釜石の復興とともに根浜の復旧を目指す。まだセーリングできる状況ではないが、釜石の海にも白い帆が浮かぶ日を迎えたい。それまで、いただいた2艇は大切に保管する」

 

 ……と語った。
 

釜石新聞
 3面は、東日本大震災の津波犠牲者を慰霊する鐘が設置された記事を掲載。鐘が設置されたのは、釜石市鵜住居町根浜の宝来館前。ブロンズ製で直径13センチ、重さ3キロ、幅1メートル20センチ、高さ2メートル40センチの塔につるされた。除幕式は6日に行われ、出席した約30人は津波襲来時刻に合わせて鐘を鳴らし、根浜の海に向かって黙とうした。慰霊の鐘の設置を進める会代表の沓掛周一さん(72)=花巻市在住、元県立釜石北高校職員=は「この鐘は生き延びた人の希望でもある」と述べた。
 

 4面は、選挙のお知らせ。

 釜石市では岩手県知事選挙、岩手県議会議員選挙、釜石市議会議員選挙の投票が9月11日(日)に行われます。


 

 5面は釜石市からのお知らせを掲載。

 釜石市民、市内通勤者・通学者を対象にした「こんな釜石にしたい!」復興プラン作文も募集しています。

 締め切りは9月6日(火)

 

 6面は、震災から5ヵ月目の8月11日などに行われたイベントを掲載。

 ライトアップニッポン、釜石キャンドルイベント、甲子川での灯ろう流し、鵜住居町での追悼盆踊りの詳細が載っています。

 このほか、世界的に活躍する指揮者・佐渡裕さんが根浜の海に向けて鎮魂のタクトを振った記事も掲載。

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