7月30日(土)に発行された復興釜石新聞第15号。
 

 1面は、釜石市の無料バスが8月1日から1乗車100円のワンコインバスに切り替わる記事を掲載。

 無料バスは震災後の3月15日から運行しており、津波で自家用車を流された人など、多い日は延べ3千人が利用している。

 有料化は仮設住宅への入居が進んだことから実施し、9月末までの見込み。

 このほか、釜石海上保安部が、津波で破損した灯台の仮復旧工事として、灯浮標を設置した記事も掲載。

釜石新聞

 

 2面は、唐丹町の大石町内会で東日本大震災の記録集「震災の記憶 東日本大震災」(A4版、69ページ)を発行した記事を掲載。

 被災前は44世帯、約100人が暮らし、9割は漁業に従事。

 津波で約20世帯が被害を受けたが、住民は無事だった。

 記録集のカラー写真は、集落を襲った津波の破壊力、爪跡を生々しく切り取り、地域住民や大石出身者27人が寄稿した体験記では、それぞれの大震災を描いている。

 畠山一信町内会長は……、

 

   「今回、経験した住民の思いや教訓を伝えなければと考えた。(公式記録などのかたちではなく)住民一人ひとりが、自分の体験を書き残す方法にした。それぞれの体験、思いは違うはずだから」

 

 ……と語る。

 記録集は同町内会の全戸に無料配布したほか、地元の学校や図書館に贈呈した。
釜石新聞

 

 3面は、釜石市立唐丹中学校の生徒が道路清掃と美化活動に取り組んだ記事を掲載。

 道路清掃では、国道45号と市道の延べ5キロで、空き瓶や空き缶(ごみ袋10袋分)を拾い集めた。

 美化活動では、被災の傷跡が残る仮設住宅にプランター(ニチニチソウとベゴニア)40個を配布した。

釜石新聞

 

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