遅くなって申し訳ないです。
7月22日に釜石市鈴子町の鈴子広場で行われた「よしもとあおぞら花月」の様子をリポートします。
当初は落語家の桂三枝(来年、六代目桂文枝を襲名)が釜石に来ると聞いていましたが、実際は移動演芸ホール「よしもとあおぞら花月」の座長として、吉本興業の芸人さんを連れて釜石を訪問。
会場には300人あまりのお客さんが訪れ、約1時間のステージを楽しんだ。
腹を抱えて笑った。
涙が出るほど大笑いした。
と笑いの三段活用を使いたくなるほど全観客が笑っていた。
今回釜石を訪れたのは、桂三枝さんのほか、漫才コンビのザ・パンチ、マジシャンのこんばらさん、夫婦音曲漫才のおしどり、大蛇が村にやってきた(前座)の5組。
午前中は大槌町でも公演が開かれ、多くのお客さんが訪れた。
大蛇が村にやってきたがパンツネタで会場を盛り上げ、定刻の午後4時になると、吉本新喜劇でおなじみのあのテーマ曲が流れる。
アナウンスでも「公演中の写真撮影は・・・OKです」「公演中の携帯電話は・・・切らなくて結構です」と細かい笑いを入れてくる。
トラックを使った特設ステージの幕が開くと、涼しげな浴衣姿の三枝さんが登場し、会場から大きな拍手が送られる。「ようこそ」「いらっしゃい」の掛け声で盛り上げ、「今日は最後まで楽しんでいって下さい」と挨拶。
三枝さんの呼びかけでステージに現れたのはおしどり・・・だったのですが、我々は見ることができなかった。実は、ステージ裏で三枝さんとの合同インタビューを行っていたのだ。
以下、合同インタビューの要綱です。
Q:あおぞら花月の経緯と思いは?
A:我々にできることは笑いを届けることだが、時期と場所は慎重に選んだ。
避難所を訪れても、病気の人などに迷惑をかけては何もならない。
皆さんに迷惑をかけないように、花月の舞台をそのまま作って行こうじゃないかと決めた。
(ステージの背景は)昇ってくる太陽をイメージした。
Q:石巻市や大槌町でのお客さんの反応は?
A:(被災地で)がれきの山も見たが、集まったお客さんは大変喜んでいた。
ひと時の嫌なことも忘れたと話していた。
Q:1995年の阪神淡路大震災後に10年間で120回の落語会を行ったが、東日本大震災後はどういう取り組みをしていきたい?
A:あおぞら花月に関しては、何か月とか何年というレベルではなく、長いスパンで考えていきたい。
来年には(六代目桂文枝)襲名もある。
襲名公演で東北を訪れることもあるので、皆さんに元気になってもらって笑っていただきたい。
Q:落語家桂三枝としてどういうステージにしたい?
A:お客さんの様子、年齢層、男女の比率を見ながらネタを決めて盛り上げたい。
オープンな場所なので、きちっとネタを決めず、楽しんでいただけるような話を選びたい。
・・・という訳で、インタビューは約10分で終了。
インタビューを終えて、会場に戻るとこんばらさんがステージでマジックを披露。
警官の制服姿で関西弁を交えながらネタバレのお笑いマジックを披露。
最後にはしっかり決めて拍手喝采。
続いて登場したのはザ・パンチ。
お笑い番組やM-12008の決勝戦にも出場していたので知っている人も多かったはず。
パンチパーマ&上下紫の服のパンチ浜崎、スーツ&黒縁メガネのノーパンチ松尾のテンポ良い漫才に会場も大笑い。
パンチ浜崎の紫のストールを使ったマジックでも大爆笑でした。
そして、大トリはもちろん桂三枝。
年齢ネタから40年以上続くテレビ番組「新婚さんいらっしゃい」での裏話、日本語の各国翻訳、小学校時代の同級生とカラオケボックスに行ったら同級生の女性が元気だったエピソードなど、卓越した話芸に会場も笑いが途切れなかった。
最後には「80歳まで元気に頑張るぞ」「おー」と三枝さんと観客とのコール&レスポンスで一体になり、約18分のネタは披露。
エンディングは全出演者がステージに登場し、「ふるさと」を合唱。
約1時間のステージは終了。あえて言いますが、釜石地域はシャイな人が多いので、なかなか感情を表に出さないのですが、今回のあおぞら花月では全観客が心の底から大笑いしていました。
改めて桂三枝さんをはじめ、芸人の皆さんに感謝です。
笑いと元気をいただきありがとうございました。
T-チバ☆