かまいちのブログ

かまいちのブログ

鎌倉在住。
日本政治思想史専攻の元学徒です。故橋川文三氏に基礎を叩き込まれました。思想史つれづればなしや、過去にMixiでかいた日記・論説・小説などををUPします。
他、趣味の自作オーディオ、ジャズ話もUPします。

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 今日は高校・大学といっしょだったU君(明治―政治)、S君(早稲田―文)と鎌倉散歩会。

 U君は運動仲間(スポーツに非ず―笑)でもある。

 S君はヴァージニア・ウルフ大好きの英文学青年。

 バスで鎌倉霊園(ここは西武のバカ堤が開拓した最低の場所―絶対に近づきたくない!)を過ぎ、金沢八景よりの朝夷奈下車。

↑そこはもう横浜市(金沢区かな)?
 

 

 朝夷奈峠を攻めた。

 鎌倉時代からの要衝で、金沢八景から物資を鎌倉殿のもとまで運んだ由。

 「しおのみち」でもあります。

 鎌倉~室町時代の面影そのままの景色に魅了された。

 鎌倉の熊野古道である。

 

朽ち果てた石碑ややぐらがたくさんあったが、U君との会話に夢中で撮影忘れた!
 その内容というのが「革共同がいかにヤバイか?」という、はなはだ古道散歩には似つかわしくない内容だった。呵呵大笑である。

 

 

 唯一撮影した石塔。「宝永」とある。江戸時代後期である。

 「宝永の大噴火(富士山)」を想起されたし。

 

 

↑「三郎の滝」

 

 こんなオレでもここは初めて。

 

 感動したので、こんどはちゃんとした写真をとるため、ひとりで行くことに決めた。

 単独行はちょっと危険だけど、気を付ける。

 元鎌倉地元っ子K君やT君にいわせれば「霊的にヤバイ場所である」というだろう…。

 梶原景時が、太刀に付いた上総介広常の血をこの先の湧水で洗い流した。その名も「太刀洗」などというところがあるのだ!

 

 

 その後、浄妙寺奥の「石窯ガーデンテラス」のベンチで休憩。金とられるので店には入らず。観光客相手の店には地元民は入らぬのだ。

 ↓

 

 鎌倉駅まで徒歩。

 21,000歩、16.3kmの行程でした。

 おれはドラえもん世代ではない。1970年前後に生まれた人がその第一世代であろう。そして現在まで連綿と続いている。

 まさに「国民的マンガ」であると思う。

 

 しかしながらである。

 

 これは、藤子作ではないけど、異常によくできていて、おれでも涙がでる。
 

 必読です(既知のひとも多いと思うが…)。

「ドラえもん最終話」

http://blog.livedoor.jp/rulie0130/archives/1003852919.html

 

 作者はもちろん藤子・F・不二雄さんではない。

 ドラえもんのいちファン(田嶋・T・安恵さん=同人誌作家だそう)によるフェイク。

 

 本当によくできている。

 

 ストーリーの巧みさもさることながら、マンガとしての出来もいい。
 絵もうまい。
 
 作者の田嶋・T・安恵さんについては、小学館が「著作権侵害だ」と訴えたそうだ。まったく、無粋なことをするものだ。
 もしも藤子・F・不二雄氏が生きていたなら、
「や、コレはうまいねぇ。一瞬ボクが描いたんじゃないかと思ってしまったよ、なるほど、こういう結末か…」といったんじゃなかろうか?

この漫画、全国民必読。

 

 

 

 

 

この医師は実在するようだ。

偏差値秀才が医学部に入り、プライドだけ高く、技術を持たず自信満々でオペを行う。

戦慄すべきことである。

 

外科医は「切りたがり」。

 

サイコパスが多いという…。

 

失敗すれば人のせい、患者の持病のせい。

 

加えて、大病院の官僚的体質、隠蔽体質。……病理は深い。

6月に横浜労災病院で、皮膚腫瘍(たんなる5mmのイボだと思うのに、大ごとにしやがった!)の手術をうけるが、担当医もなんかちゃらけたやつだった。

手術をキャンセルして、地元の皮膚科でセカンド・オピニオンを求めることにした。

 

https://l.facebook.com/l.php?u=https%3A%2F%2Fwww.ako-minpo.jp%2Fsmp%2Fnews_16282.html%3Ffbclid%3DIwAR0R8hgCFMlssyi-60z0X--IdSECPSa8NWnfzkwviThEGdFs1DAuH8tdJ2E&h=AT0y58VtsS8-GRhAALW015gGVaLoniUC1cQFj3aorYtN8gHI05xWROzk79wjFbVjBKCRYShuoX1QVpUOkKI8P-fq7dLCPJzLmM6wfQe7V6w3FxYib-GK2iKRK7a0097V0LRZ8AKFXMcpLTncQYZo&__tn__=R]-R&c[0]=AT18_mP6O6XMHQV_7d2_kmhkLGaji51DXgtBqTG5qtnNQgOapJHMlyjMWrGxOB2bSzZD_5wzrRK4_AA2cP_YwuiLRpAh1vm7Vt7vTyeizRT24b1a_PknzOXeYICeig-7w5tvC3YyjN3dFFB4RAiE1NSGUkEN_k-kFrURSGPkIZ4qZMZWKZKg

 

 

 

横浜の家に滞在中。20日の土曜日に帰鎌予定。

 

義姉の懇請で広ーい庭の草取り実行。

 

この家、無駄に庭が広いのだ。義父母の趣味だったのだろう。

きょうのぶん。これの5倍あった。つまり、五日間にわたる作業だったこと。

 

笹やどくだみばかりである。こいつらの根茎のしつこさといったらもう、絶句である、憤怒である。

それでも、マクガイヤ市のPさんの実家に比べればましだ。なにしろ竹がすごいのだそうだ。加えて猿やイノシシ!

Pさんものたもうていたが、ユンボが欲しい。

現役の時にはいくらでも当たり前に重機類はあったのだが、社を離れたいまはそうもいかぬ。

やむなく、除草剤(主成分はお酢)を一部に試用してみた。

成果が出るのは一週間後だそうだ。楽しみである。

クレパスキュール・ウィズ 愛子 
― あるいは、たんなる薄暮


Thelonious Monk  "Crepuscule with Nellie"  より

 

 

(承前)

 

「わかった。愛ちゃん。じゃあ、●●公園の南側水飲み場の前で会おう。集会のあと、デモになるけど、これが極めてやばいんだ。」
 とうとつに彼女は問う。
「やばいって?」
 おれは小声でつぶやいた。
「あることが原因で。いきりたっている党派があるんだ。そこの幹部が『1968年の再現を!』などというバカなスローガンを同盟員に伝えたらしいんだよ」
「1968年の再現って、あの『新宿騒乱』のことなの? 私たち小五だったね。テレビで見て覚えてる」
「そうだ。あの『再現』だ。でも、どんなに客観的情勢からみても、そんなことは不可能に決まってるんだ。もはやこれは『政治闘争』ですらない、とおれたちは考えているんだ」
「じゃあ参加しなければいいじゃないの?」
「『渡世の義理』というやつで、そういうわけにもいかないんだよ。ヤクザ映画みたいで本当に下らないんだけどね」

*

 大船駅にあの鈍重な電車が到着した。
 はたして、東海道線は、「大船~小田原間」の運転を再開していた。運転時刻はメチャクチャだl
「愛ちゃん。茅ヶ崎までいけるぞ!」
 彼女はなにもこたえない。
 午前一時過ぎ、遅れに遅れた東海道線は、彼女の家がある茅ヶ崎駅に着いた。
「茅ヶ崎に着いたよ。愛ちゃん家まで送っていくよ」
「うん、お願いね。南口も最近ぶっそうだからね」
 なぜか彼女はにんまりとほほえむ。
 彼女の家はよく知っている。中に入ったことはなかったのだが。
 駅前広場で、酔っぱらってたむろしているやつらをおれたちは認めた。
 愛子は驚きの声をあげた。
「あらぁ、金ちゃんじゃない!」
 高校の同級生、通称「金太」だ。
「あれぇ? 愛ちゃんどうしたんだい、こんな時間に…。あっ、かまいち! てめえなんでおめえがここにいるんだよ! コノヤロー」
「愛ちゃんを送ってきたんだ」
「ふざけんじゃねえぞ! これからカマクラまでどうやって帰んだよ!」
「本多の家に泊めてもらうさ」
「てめえ! いままでおれたちのアイドル愛ちゃんをひとりじめしやがって、ふざけんじゃねえぞ!」
「金ちゃん。ゆるしてね。そういうことなのよ」
「愛ちゃん、一中のマドンナだったののに、よそもののカマクラものに、何で!」
「ウルセーよ! 金太。そういうことなんだよ。じゃあな、おれは愛ちゃんを送って行くからな」
「なら…いいけどな。おれたちのマドンナに何かしたら、生きて茅ヶ崎から出られねぇぞ。クソかまいち」
「わかったわよ、金ちゃん。大丈夫だから早く帰りなさい。明日(すでに『今日』だけど)の仕込み早いんでしょ」
 金太は豆腐屋の跡取り息子だった。茅ヶ崎は狭い街だ。

*
 彼女を送る道すがら、彼女はおれにこう言った。
「かまいちくん。今夜はうちに泊まりなさいよ」
「でも…、こんな時刻に…。ご両親にごあいさつもできないよ。やっぱり本多の家にいくよ」
「ふふふ…。いま、パパとママはね、商材の買いつけでロスにいるのよ。だから、このうちはわたしとかまいちくんだけ、というわけ」
 さきほどの彼女のにんまりの理由がわかった。
  ——完敗だ。今日の彼女の仕掛けは完ぺきだ。


*
 

 翌朝、めがさめたら、未知の部屋だった。
 記憶を整理した。
 そうだ。ここは彼女のいえだ。
 なんということを…。
 周りを見わたすと、明らかに彼女の部屋である。
 おおきな本棚、机、姿見、広いクローゼット。
 だが、ベッドのかたわらに彼女はいない。
 部屋を出て「すみません」と声を出した。
 下から、
「あらあ、かまいち、おはよう」
と、彼女の声がした。ここは二階だったようだ。
 トイレにも行きたかったので、階段をおそるおそるおりた。
 すると彼女が抱きついてきた。
「かまいち、おはよう!」
——小便もれるよ——
「まって、まって、まって。トイレどこ」
「キャハハ、この廊下のつきあたりよ」
 用をたしてから、おれは彼女に問うた。
「愛ちゃん、おれ何でここにいるのかなあ」
「キャハハ、何も覚えていないの」
「いや…、夕べは茅ヶ崎まで君を送ることばかり考えていてね。そのあとの記憶はおぼろげなんだよ。相当飲んだからなあ。あ、でも駅で金太にあったことは覚えてる」
「そんなことどうでもいいわ。滝川家にようこそ。うちに入るのは初めてよね?」
「うん」
「かまいちくんの今日の予定は」

  …三里塚に行かねばならない。

「出かける。ここから少しとおくまで」
「『とおくまでゆくんだ』ね。止めはしないわ。朝ごはん作ったから、しっかり食べてから行きなさいね」

 途方もなく広いダイニング・ルームで、おれと彼女は並んですわることになった。
 インスタントではないコーヒー、種々のめずらしい果実、外国産ののバター、バケットにはフランスパン、そして甘くないヨーグルトと蜂蜜…他よくおれには表現できない食材が並んでいた。
 三里塚の団結小屋の朝食といったら、日清戦争時の日本陸軍と大差ないものだった。すなわち、「もち」、「白米」、「のり」、「醤油」、「たくあん」である。
 だから、彼女の用意してくれた朝食を恥も外聞もなくむさぼり喰った。
「またぁ、スゲー喰い方だなあ…。コラ、かまいち、食べものを粗末にすると、お母さまにいいつけるぞ!」
「ウルセーよ! そのことはいってくれるな。愛ちゃん、おれはきみのこと大好きだけど、それはわかってくれるな。そうもいかない事情(わけ)もあるんだよ。わかってくれ」
「わかってる。『大義』という漢語だよね」
「ちがうんだ! これは『私憤』なんだ」
「なにいってるのかわかんない。少しバカになったんじゃないの?」
「ウルセーよ。バカでもなんでも、おれにはやることがあるんだよ」
「わかったわよ。でも、とおくに出かけるまではわたしとの『おままごと』の続きにつきあってちょうだい。お願いよ」
 彼女の懇願に、バカなおれはこう返した。少し、鼻の中に甘酸っぱいものを感じたからだ。
「よーし。わかった。午前中は愛ちゃんと、『新婚夫婦ごっこ』をするかな」
「キャハハ! バーカのかまいち。でも…その方針に異議なーし」
 おれたちは、そのとき大いに笑った。
 これが「恋愛」の真骨頂なのだなと思ったりした。

 その時、彼女は言った。
「いま、はじめてだ。わたしのこと『大好き』って言ってくれたのは」
「だって、そんなことはわざわざ言う必要もないことだろ」
「だからかまいちはバカなの!」
 …いつのまにか「かまいちくん」から「かまいち」に呼称が変わっている。昨夜からか…。
「女はそういわれるのをいつも待っているってことがわからないの? ねえかまいち」
「ごめん。あまりにも無頓着だった。だからいいます。おれは愛ちゃんのことが大好きだ!」
「いいえ。それでは不十分。『愛してる』って言って」
 おれはそれに答える。
「愛というコトバは男が女性をたぶらかすときにえてして使う、いわば卑怯な呪文なんだ。だからおれはじぶんのポリシーとして、決して使わないようにしてるんだよ」
「方便でもいい。英語でもフランス語でもダメ! 日本語で『愛してる』といってちょうだい」
 そこまでいわれれば禁を解くしかない。
「わかった。愛してるよ。ほんとうに。愛ちゃん」
 そういったあと、おれはこう続けた。
「で、だからそれで何が変わるんだい」
「わたしの魂」
「え?」
「『しるし』なのよ。そのことばは。女にとって」
「ことばでは何とでもいえるんじゃないのかい」
「あらぁ、昨夜のこともよく覚えていないおバカさんにそんなこという資格はないわよ。うふふ」
「じゃあ、愛ちゃん、おれはどうすればいいんだい」
 と、彼女は激しく抱きつてきた。
「こうすること、このシチュアシオン(状態)が永遠であるように努めることが、あなたの義務なのよ」
 この要求には応えないわけにはいかなかった。おれのバカな肉体がそれに反応してしまうのだ。

*

 その日の午後おそく、おれは彼女のいえを出た。彼女は駅まで送ってくれた。
「これ…、タッパーだけど、食べおわったら捨ててね」
 ……弁当までもらってしまった。やつらの目に入れるわけにはいかない。
「愛ちゃん、ありがとう。でもおれ出征兵士じゃないんだよ」
「ふふ、でも、たたかいにいくんでしょ。貴方の私憤とやらのために」

 いつのまにか、また呼称が「貴方」に変わってる。
「わかった。でもまた来週●●公園で会えるよ。だけどデモ行進には加わっちゃだめだよ」
「うん、わかった。じゃあ来週、南側の水飲み場でね。いくよ」

 

(続く)