丸山さんの話を聞いていると、勃起の問題以前に性欲の問題があるのは明らかだ。

 

医学的には「セックスをしたくない」という症状を「性的欲求低下症」、「セックスが怖い」という症状を「性嫌悪症」と呼ぶ。性欲低下も性嫌悪もないのに何らかの理由(たとえば深い関係になりたくないなど)でセックスを避けているのであれば「性的回避」になる。

 

また性的関係のみならず、恋愛関係を避けている場合、女性との対人関係全般を避けている場合、男性も含めた対人関係全般を避けている場合(回避性人格障害)など程度は様々である。

 

丸山さんがそれらのどれかに当てはまると私には断定できないが、性的欲求低下症、性嫌悪症、性的回避などの症状を照らし合わせてみると、不可解だった彼の行為もなんとなく納得がいってしまう。

 

近年は、この性欲の障害が急増している。「セックスレス」という言葉の生みの親である、メンタルクリニック院長の統計によると、セックスレスカップルの原因は、1984年~1991年の間は勃起障害(32.9%)、性的回避(14.3%)、性嫌悪(8.6%)、性欲低下(8.6%)であった。ところが1992年~2000年では、性嫌悪(29.1%)、勃起障害(23.5%)、性欲低下(16%)、性的回避(7.6%)と様変わりを示した。

 

特に性嫌悪の増加ぶりが目立ち、性欲低下と合わせるとほぼ半数に達したのである。

 

さらに注目されるのは、かつては男性側の性嫌悪はほとんどなかったのだが、最近は男性のほうに多いということである。「性嫌悪症といえば女性だけにみられると言っても過言でなかったのが、そうした区別がまったくなくなってしまった」という。男性の性嫌悪が急増している理由はいまのところ、科学的には解明されていない。

 

日本性科学会の精神科医も、男性の性欲障害の増加を指摘している。

「もっとも、最初から性欲に問題があると訴える人よりも、『セックスがうまくできない』『勃起しない』と訴える人が多く、よく話を聞けば、性欲に問題があるとわかることが多いんです」

 

臨床例によれば、その理由は実に様々である。セックスの失敗を何度か繰り返して、「どうせまたやっても失敗するからやりたくない」と思ってセックスを避けるパターンが最も多い。これは登場人物の証言にも、たびたび出てくる。アルコール依存症にまでなった元暴走族が、「どうせできないんだから、くどいても無駄だ。酔っ払ってセックスを忘れたほうがマシだ」と女性の前で酒をがぶ飲みしていたのが典型である。

 

また、夫婦関係に原因があるときも少なくない。「家事もろくにやらない妻とはしたくない」などと妻への不満の代わりだったり、「いまさら女房とはする気が起きない」と倦怠感からだったりする。逆に、夫婦仲が良くても、「妻とセックスするのは、親兄弟とするようで嫌だ」「育児する妻を見ると、神聖に思えて汚せない」などという、近親姦的な不安が生じる場合もある。

 

病気によって性欲が低下する場合でも、病気そのものによる体力の低下だけではなく、「糖尿病になったから、もう以前のようにはセックスができないだろう」「セックスで興奮したら心臓の発作が再発して死んでしまうかもしれない」などという不安が原因であることがある。

 

 

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