ビリーアイリッシュのすべてという本を読んだ。


彼女の生い立ちからヒットまでの生々しい話が綴られた良い本だった。


特に心に残った部分は2点だ。


1.決して裕福な家庭ではなかった


ビリーアイリッシュの両親は、俳優、女優だということは有名な話。


しかし、有名なのはその事実だけで、実際の体験や生い立ちは知られていない。

両親ともに、俳優としての目立った役は無かった。

俳優の仕事だけでは生活ができなかったそうだ。

中古戸建てを購入、リノベーションして売り出す金持ち父さん貧乏父さんのような仕事もしていたようだ。

その仕事もリーマンショックによって大損失となったようだ。


ビリーアイリッシュの両親は俳優だから、裕福でチャンスに恵まれた家庭だったのだろうと自分も含めたくさんの人が思っていたはず。

そんな悪い固定概念を持っていた自分に嫌気がさした。



2.Ocean eyesがヒットする予感


ビリーアイリッシュが、はじめてネットにリリースした音楽はOcean eyesだ。


本の中には、SoundCloudにアップロードしたことな事細かに書かれている。


ヒット後のビリーアイリッシュのことしかしらない私は、リリース直後に何万再生と共有されてヒットチャートを上り詰めたのだろうとイメージしていた。

しかし、現実は違った。

リリースした次の日、SoundCloudでの再生数は1,000程度だったそう。


一般的な感覚では、特に珍しいことではないと思う。

それでも、ビリーアイリッシュはその1,000という数字を見てすごく興奮したようだ。


そして、人生が変わるかもしれないという感覚を得たという。


グラミー賞を受賞するようなビッグアーティストでも、100再生、1,000再生などの小さな一歩をコツコツと積み重ねて大きくなったんだなと思った。



一晩で人生が一変することなんてほぼ無い。

でも、一晩一晩を大切に、変化する予感を感じて生きることで人生は変わっていくのかもしれない。