お芝居『ヘチマの花』

 

よく似たお芝居で『おちょこの嫁入り』とか『山の兄妹』というのがあるけど、それぞれおちょこさんの特徴は違うから、おのずと伝わってくるものや大切にしている言葉も違ってくるし、観客の感動も違ってくるが、この類のお芝居で私が一番感動的だったのは

劇団悠の『山の兄妹』松井悠のおちょこに、高橋茂紀の兄

こちらのおちょこさんはしこめだが、働き者で誠意があって、辛いいじめに遭い、そのことで兄は人を傷つけ前科のある身だが

兄妹助け合い、健気に誠実に生きていることがしっかり伝わり

人は見かけじゃないよ心だよということが、おちょこの行動や

兄のセリフからずっしり伝わってくる

特に笑いながらも、そうだ!って思わせた松井悠の演技、後にも先にもあの時限りと思うが、兄演じる茂ちゃんが人は見かけで判断しちゃいけないというようなことを切々いと語っているとき、悠さんが演じるおちょこさん、ご満悦の表情で、舞台下手の端っこで腰を下ろしツケマツゲをはずしだしたの

おちょこさんなりに花嫁衣装に合わせメイクしてきたということが

強調されるシーンでもあり、兄の力強い言葉に心打たれたおちょこの気持ちの表現でもあったと思う。

 

こまちゃんのおちょこさん、しこめメイクでもかわいい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヘチマの花』は山に紛れ込んだ父、息子がある家を覗き込んで絵にかきたがってる娘がおり、そこの帰ってきた兄に泥棒呼ばわりされまいととっさについた嘘からはじまってる。その時点で私の知ってるお芝居とは違うものとして観ないといけませんね。

 

続きます