浜田敬子氏、小渕優子氏の自民党調査参加に「強い違和感」田崎史郎氏も「ほかの人の方が…」

 

元「AERA」編集長のジャーナリスト浜田敬子氏は7日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、自民党派閥パーティーをめぐる裏金事件で、政治資金収支報告書に不記載があった所属国会議員に対する党側の聞き取り調査に、かつて「政治とカネ」問題が指摘された小渕優子選対委員長が関わっていることに「強い違和感」があると指摘した。 【写真】目を潤ませる小渕優子氏  自民党は今月2日から都内のホテルで、森山裕総務会長や小渕氏ら執行部メンバーや弁護士らが、当該議員への聞き取り調査を実施。浜田氏は「自民党議員による自民党議員の自己申告による調査がいかに信用できないかは、(盛山正仁文科相の問題が新たに浮上した)旧統一教会の調査をみても出てきている」とした上で「小渕さんが(調査する側に)入っていることに、強い違和感を持つ」と述べた。  「本人の責任は問われなかったが、彼女は数年前に政治資金収支報告書の不記載の問題で秘書の方が罪を認めている。その人が調査をする側に回るかなと、すごく疑問を持つ」と、その理由を述べた。  ゲスト解説で出演した政治ジャーナリスト田崎史郎氏も「そういう声も起きるでしょうね。ほかの人の方がよかったかもしれません」と述べ、小渕氏が選ばれたのは「党幹部ということですよね」と指摘した。  浜田氏は「私はかつて、こういうことがあったので辞退しますと(言えばよかった)。盛山さんもそうだが、どういう感覚なんだろうと思った」とも訴えた。  番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は「小渕さんじゃなければ、国民の(自民党調査に対する)信頼はもっとあったのかなと思う」と指摘し、田崎氏も「それはあります」と応じた。また「リディラバ」代表の安部敏樹氏は「ハードディスクを壊した人が聞き取りに来られて、聞かれる側も『お前が言うな』と誰もが思うと思う」と、私見を述べた。  小渕氏は2014年に自身の政治団体の不明朗な政治資金支出問題が表面化。当時、帳簿データなどが入った事務所パソコンのハードディスク(HD)が電気ドリルで破壊されたのが発見されたため、ネット上では「ドリル優子」と指摘された。2015年10月の第三者委員会の発表では、もともと調子が悪かったHDを新品に交換した際、処分を依頼した業者がドリルで穴を開けたと説明されている。